落柿舎の投稿俳句入選

 

昨年11月、宅建協会で研修旅行があり、京都の嵯峨野路を散策した

自由行動でふと目に止まったのが落柿舎であった

板塀越しに茅葺屋根のあずまやに柿の木が何本もあって、言葉にならぬ日本の原風景、絵

の様な光景であった

事前に予備知識も無しであったが、あまりの光景に引き返しそのあずまやに足を運んだ

するとそこは、芭蕉の高弟の向井去来の庵であったと云う

閑静なたた住まいに、茶室風の造り、その絶妙な空間に感心しきりであった

こんなところで、江戸の粋人が俳句談義をしていたことに、あらためて日本文化に深い感

慨を覚えた

その落柿舎の庵の柱に竹筒をくりぬいた投句箱(筒)があり、そこに観光客が投句する一

隅が設けてあった

承禎もその場で二首詠んで投箱してきた

年を跨いでやがて4ケ月が過ぎた

すっかり忘れていたら、昨日の45日思いもかけずに、入選の知らせが来た

機関誌に平成承禎の名が載った

それが◎の句である

今も晩秋の落柿舎の記憶は鮮明である

庭のしし脅しの音に聞き入っていた

記念に追句を詠んでおこう

◎入選句

<追句>




平成2446