ご教導!死生観について
昨日、久しぶりにA社長とスナック優でお会いした
元商工会議所会頭で立志伝中のお方である、
A社長はやがて私より、15歳は年上で、確か出兵の1歩手前で戦地を免れたお方と伺っ
ている!
敗戦濃い戦局での徴兵、出兵すれば死は免れない運命であったと伺っている
A社長と私はカラオケを通じての友です。
過去に幾度か、社長の引き連れてきた何人もの取り巻きを、そっと抜け出て、場所を移し
二人だけでカラオケを楽しんだ!
社長の唄には、人生の山坂を乗り越えて来た人間の深い味わいが有る
恐れ多いが、年齢を超え、互いに感じあうものがある!
その社長に死についての所見を伺った
“死生一如、死は生の完成、生と死の境界を毎日歩いている”
生は死出の旅!
そのような内容であった!
短い会話であったが何の淀みも無い、サラサラとした言葉の中に、既に死生を超えて生を
楽しんでおられるのが、良く分かる!
私も同じ死生観ではあるが、社長にあらためて問う事自体、心の奥底にブレがあるのであ
ろう!
生半可な悟りで達観したようであっても、明日死ぬとなれば、ウロタエル自分が良く分か
る!まだ自分自身の撒いた人生の後片付けがなっていないせいも、起因しているのであろ
う!
現状は、最低1年は今生の処理が遅れている!
しかし一年後には新たな処理事項が噴出しているであろう!
生の完結、自ら自殺するには、今生の処理が最低70%に達しなければ覚悟は鈍るであろう
全力を挙げて処理にあたっているが、今は40%にも達していない!
結局、野垂死に!
自分には、父や祖父のような大往生は、到底無理であろう。
この年になって祖父や父親に遠く及ばない自分に愕然とする!
今になって祖父も父親も真面目で誠実な人であったと、思わずにはおれない!
一昨年兄を癌で亡くしたが、死の数日前、全力で生きた兄の誇らしげな笑い顔が今も鮮や
かに浮かぶ!
友であり、兄であり師であった、能田社長も死の2年ほど前から、完全に死を意識し、生
の完成に細心の心配りをしていたのが、今になって良く分かる!
最後は周囲の人間にも、深い深い気配りをされ、そして草木と会話しておられた!
私は母親の血を色濃く受けて、性分が強い!その分、ノタウチまわる可能性がたかい!
業が強いと言うか、悟られない性分というか、執着が人一倍強いと言うか自分の煩悩にほ
とほと手を焼く!
それでもここ1年の90歳近い母親は信じられないほど、いい心境に達しているのが良く
分かる
自分に少し光明を感じる
死は地球上60億の人間全ての命題である!
その中でマア何人か、私のような無責任かつ加減な人間もいるであろう!
生きている間に生後処理が満載であつたら、閻魔の命で強制労働、苦役を果すしか無い!
その後で、生きている間に出来なかった世界一周旅行、ゴルフ、其の他思いっきり趣味の
世界を楽しみたい!
根っからのプラス思考人間!オメデタイ人間である!
人の3倍生を堪能したと自負しても、まだ生への執着が人一倍強い!
今更古今の名僧、どんな書物に求めても、釈迦に説法!
今日も一日、生を満喫して頑張るしか道は無い!
昨晩は社長と歌を唄って、楽しいひと時であった!