涙腺

 

最近と言うか、近年恥ずかしい程、涙腺が弱い

涙腺が切れてしまっている

人前では恥ずかしくて堪えているが、例えば拉致被害者の、横田めぐみさんのご両親の

訴えのテレビなどを見ると、もう涙が止まらない

自分のことのように悲しいのである

どれだけ泣き暮らしたであろう

ご両親の涙は枯れてしまったほどであろう

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見ていて涙で画面が歪むほどの時がある

嗚咽するのである

年なのであろうか?

私は自分のことでは、殆ど泣かない

経験から考えると自分の事で泣く悲しみは、たいした悲しみでないような気がする

悲しむより、悲しみの原因をトコトン突き詰め、その原因を凝視してしまうのである

うまく説明できないが、心の闇の底を懐中電灯で探している間に、悲しみどころでなくな

るのである

そして原因に納得すると、空洞と言うか真っ白になって、悲しみが悲しみでなくなるので

ある

それが人の事になると涙が出るのである

恥ずかしい位である

肉親の死にも泣かないのに

大兄や、従兄弟の死には涙が抑え切れなかった

でも涙は、時として心中まできれいに洗い流してくれる

他人の為泣ける、そんな自分は決して嫌いで無い

泣きたい時、堪えたら体に悪い気がする

だから、私は自分の感情になるべく素直にいようと思う昨今である

平成19521