★★★

『淮南子』上・中・下巻、

楠山春樹

 

淮南子は前漢の武帝の頃、淮南国の王であった劉安が大勢の学者に書かせた著書であると

云う

全体は百家の説を網羅する学術思想の集成で中心に「老子」「荘子」の道家思想、考え方が

流れると云う

「寶」解明時、この淮南子があらゆる書に引用されてあった

何時かは読まなければと気にかかっていた書である

古代中国思想の集大成的著書である

「淮南子」を読まず「寶」本を書いたと云ったら、専門家は笑うだろう

ホントだから仕方が無い

目を通してよかった

唐代「寶」制作スタッフは、この『淮南子』を研究したことに間違い無い

・・・・!!!!!!!!!

この書で、「寶」の総点検は一応終了である

 

<上巻>

60頁「方円の器」載る

144頁「太微」

161頁「天円地方」が載る

<中巻>

431頁

長たる者は、虚心でなければ徳を明らかにすること叶わず、安静でなければ遠きを見通す

こと叶わず、寛大でなければ天下を包容すること叶わず、慈厚でなければ衆人を懐けず、

平正でなければ裁断を下せないとある

その他、何時の日か精読したい本である

<下巻>

「老子」「荘子」の思想が全体に載る

巻19で孔子・墨子・荀子の思想で対論も載せている

終了である

これで「寶」本に殆んど間違いは無い

平成20617