文化庁長官「訴状」下書き

                              

粛啓

 

はじめに、日本文化の為、身命を挺しておられる青木長官に、国民の一人として深甚な

る敬意を表するものです。

日本の文化行政の重責を担い、日々過密な長官に、北陸の田舎町から身の程も弁えず「訴

状」を差し上げますこと、お許し願います。

早速ながら、同封写真の獅子・陶印、中国4000年の至宝、神噐・太極「寶」解明・

発見を、謹んで御注進申し上げます。

日本最大の『大漢和辞典』に、「寶」(宝は俗字)の語訳は、「神」「道」「たから」「印章」

とあります。

付記に中国唐代、天子皇帝の「璽」印、改め、史上初めて「寶」と命名したとあります。

「神」「道」「印章」の語訳から、「寶」とは天子皇帝の神噐であります。

その神噐「寶」は日本の伊勢神宮の御神体同様、確認不可能であったがため、約130

0間、歴史の闇にあり、一切不明でありました。

同封の拙著「寶」本は、その天子皇帝の神噐、太極「寶」解明発掘の書であります。

北京・台湾・両故宮博物院の全ての宝物も、この神噐・太極「寶」とは、比較外、まさ

に中国4000年、絶対無比の至宝で御座います

その神噐・太極「寶」が、我が日本国の、この平成の御世に降臨したのであります。

 

「寶」と運命的に出会い、執筆・解明に約10年、そして中国歴史学会、博物館、陶磁

器関係機関、日本を代表する諸先生各位との確認作業に約7年、計17年、不眠不休の歳

月を費やしました。

同封、未製本は、製本「寶」本では門外漢の人に理解し難いとの助言で、昨年3月に書

き改めた拙著で御座います。

家業再建と私事に忙殺され、約5年、諸事中断を余儀なくされておりましたが、改訂「寶」

本を書き上げ、再び歴史を問う活動を再開した次第で御座います。

7年前にも、「寶」の歴史の真偽、是非を問うため、高名な諸先生はじめ「日本道教学会」

等々に「寶」本と書状をお送りしましたが、殆んどの先生が沈黙するか、背走するかで、

未だ誰一人正面から異議反論を唱えた先生はおいでません。

再開した本年4月、長官直属の「文化庁審議委員会」の宮田会長代理にも「寶」本その

他、同様の書状をお届け致しております。

時間と戦っておられます長官に出来る限り簡潔にご説明させていただきます。

 

同封@の玉書は、日本の知性と謳われた、NHK元経営委員会の故・草柳大蔵先生がま

さに“心眼で喝破”なされた“絶筆”であります。

同封Aは中国美術工芸品の収蔵で世界的にも有名な京都藤井有鄰館・藤井善三郎館長の

書状であります。

藤井館長は幾つもの大学の非常勤講師を務められ、中国陶磁器・中国古印は勿論、中国

歴史研究においても、余人の追随を許さぬ博士で、同封書状の通り、7年間不動のご支持

を賜っております。

同封Bは中国の易・陰陽五行思想の第一人者のお一人であらせられ、BSテレビにも出

演なされた学習院女子非常勤講師の吉野裕子博士の書状であります。

著書『陰陽・五行と日本の天皇』(人文書院)で、この神噐「寶」を取り上げ、「あとが

き」で光栄にも実名を掲げて戴きました。

さらに幾人もの日本を代表する諸先生から、驚きのお言葉で支持を賜っております。

そしてC番は文系ではじめて国費で来日された中国若手ナンバーワンの、王敏先生の歴

史面からの支持のもと、前・陳健駐日大使の指揮により北京故宮博物院から届いた公式鑑

定書で御座います。

なぜ大使館が動いたのか、それは王敏女史が解明「寶」本の、枝葉な錯誤は別として歴

史の史実、大本一切に異論反論できなかったからであります。

日本国内での鑑定は同封の通り、何箇所もの公的機関、博物館、陶磁器関係者の鑑定で

終えておりましたが、残念なことに、故宮博物院の写真判定は自然石とのことでありまし

た。

なぜ、故宮博物院の鑑定が自然石となったのか、それは古来の自然焼成法で、印台の方

形47×70×70mmの陶磁器を焼くとしたら不可能で、絶対に有り得ないと判断した

からであります。

自然火力で焼いたこのような空洞の無い方形の陶磁器は、私の知る限り世界中に一点も

ありません。

もし世界中の陶工がこの日本で一堂に会して焼成を試みるなら、その総経費はアメリカ

NASAアポロ計画の総予算を軽く上回り、もし奇跡的に焼成なったと仮定した場合、焼

成燃料の樹木は、日本の国土から消失すると云ったら長官は信じられるでしょうか?!!。

写真の獅子印、神噐・太極「寶」は中国唐代、開元の天子皇帝、あの楊貴妃の夫、玄宗

皇帝の勅令により「開元」〜「天寶」までの30年の歳月を費やし、延人員何千万人を動

員して奇跡的に焼成なった、唐朝の神噐であります

 

まさに焼成なって年号を「天寶」と改元したのであります。

また、台座に鎮護する神獣獅子「白澤」は、漢文化圏に伝播した獅子文化の基でありま

す。

遣唐使がもたらした正倉院文物の各種紋様に、中国皇帝の象徴「龍」を、「寶」の獅子が

完全に駆逐しているのはその証左であります。

この神獣・獅子「白澤」を基とした獅子文化の伝播面域は、万里の長城を遙かに凌駕し

ております。

また「方」と「円」が一つになった伝説上の「方円の器」は、この神噐・太極「寶」で

ありました。

さらに、この神噐「寶」の印面には、未来のコンピューターでも創造と解析不可能な中

国道教奥義で、神の文言“太極”の神秘が“天隠”されてありました。

古来、中国道教に目も眩む“光の文字”で刻まれてあったと云う“天書”伝説がありま

す。

この印面の「九文字」こそ、その“伝説の天書”でありました。

なぜ“光の文字”なのか、なぜ“神の文言”なのか?なぜ“太極”なのかは、及ばずな

がら新旧「寶」本に著わしております。

ご存知の通り太極旗は韓国の国旗であります。

この「太極」“神の文言”を考案したのが、唐代中国道教、茅山派12代宗師、司馬承禎

で、私のペンネームは宗師に因むものであります。

そして「寶」は天寶年間の“安史の乱”により強奪され以後その足跡は、一切不明で約

1300年間、歴史の闇の底に消えておりました。

 

骨董蒐集が高じて運命的に「寶」と遭遇し、はからずも踏み入れた、漢文化の壮大な歴

史の海原でありました。

ご存知のように中国唐代は政治的にもまた、文化的にも世界に鳴り響いた中華の黄金期

でありました。

数年前、訪中したクリントン元大統領を中国政府は唐代様式で歓迎しております。

まさに唐代は中国4000年、文化の黄金期であり、この神噐・太極「寶」は、その金

字塔であります。

拙著「寶」本に詳しく記してありますが、唐代歴史の痕跡、あらゆる事象が、この中華

の金字塔、神噐「寶」を指し示すのです。

神噐・太極「寶」発見により、唐代史、陶磁史、道教史、印章史・漢字学・中国民俗学・

その他・漢文化の歴史は根底から塗り替えに迫られております。

日本を代表する真の博士より、個々に深い支持を賜っているとは云え、漢文化の歴史の

扉は未だ開いてはおりません。

 

同封Dの日本における中国歴史研究の「日本道教学会」「日本中国学会」「東方学会」三

学会への当方からの書状を御検分願います。

約3000名の大学の諸先生が参集すると勘案される日本の三学会に、意を尽くし、礼

を尽くし、十分なる猶予期間を設け「寶」の歴史的、真偽是非を問うて参りました。

しかしながら、三学会揃って公式応答は一切戴けず、完全沈黙であります。

私は三学会に対し、門戸を閉じ沈黙されることは、「寶」の史実、歴史の大本、「寶」の

真理一切に異論なきものと承知する旨の、念に念を押した書状を内容証明書でお届け致し

ております。

 

神噐・太極「寶」は、中国4000年の文化の黄金期、その太上に戴く至宝であります。

印面“太極”奇跡の九文字を考案した大宗師、司馬承禎は東洋の三聖人、釈迦・老子・孔

子をも超えたと「寶」の偉業一切を歴史に秘した偉大な巨人です。

はなはだ失礼ではあるが、“群盲象を撫でる”であります。

無位無官、市井の者が、この大不況と闘いながら約10年、世紀の「寶」発見を訴えて

参りました。

日本は経済、国防に加え、“文化の危機管理”も「体」を成していないと“天を仰いで”

おります。

世界に鳴り響いた中華帝国、その文化の黄金期、神噐・太極「寶」発見は、ドイツのシ

ュリーマンがトロイアの遺跡を発見した壮挙に匹敵する、世紀の発見と信じて疑いありま

せん。

 

そのような次第で、三学会を完全踏破して、今年2月★@「日本東洋陶磁学会」そして

4月★A「文化庁審議委員会」★B「日本学術会議」★C「NHK」★D「NHK経営委

員会」★E「日本ペンクラブ」以上の会長・副会長・役員各位に「寶」本その他同様の書

状を御送り致しております。

本年2月14日、日本における陶磁器関係の最高学会「東洋陶磁学会」からは“常任委

員会で対応を検討する”との、大阪市立東洋陶磁美術館館長、伊藤郁太郎常任委員長名で

返信を戴いております。

 

以上の次第全ては末尾記載のHPアドレスより日本国内はもとより、既に世界に発信し

ております。

勿論「寶」解明は、先学各位の賜物であります。

太極「寶」は全能の道教神「天帝」を“具現”した神噐で、完璧ゆえに「寶」自体が自

らを解き明かしたのであります。

まさに99%の確信が私を突き動かしているのであります。

もとより、神噐「寶」は個人が所蔵するような並の国宝と訳が違います。

歴史は未来を観る座標軸、文化は人類共有の財産です。

処遇は、文化庁に全面的にお任せする所存です。

近代日中関係は多くの諸問題を抱えております。

未曾有の神噐・太極「寶」は政治的意味合いからも、計り知れない価値を秘めておりま

す。

日本で発掘され、世界に向けて発表されることは、後世、歴史的にも大きな意味をもつ

ものと考えております。

歴史の扉はまだ完全には開いてはおりません。

日本は言うに及ばず世界の漢文化研究者にとっても、著書は各位の「命」であり「宝」

であります。

歴史を根底から覆す、神噐・太極「寶」発見を知らず、空しい虚の歴史書が今も続々刊

行されております。

長官におかれましては、そのような歴史的重大性をご明察願い、文化庁審議委員会は勿

論★@〜★Eの会長以下各位に、迅速なる対応を御下知、賜らんことを切望する次第であ

ります。

世界遺産とも云うべき世紀の「寶」発見です。

神噐「寶」に相応しき発表の「場」と「時」を賜りますなら幸甚であります。

願わくば、北京オリッピック以後、9月に歴史の扉が開かれん事を切望するものです。

言葉にならぬ歳月でありました。

私的にも絶体絶命の状況下で、日暮れなんとしております・・・。

青木長官の★@〜Eへのリーダーシップと文化庁の速やかなる対応を“一刻千秋”の思

いで御待ち申しております。

未熟者の不調法、不作法、世紀の「寶」発見に鑑み平に平にお許し願います。

長官の益々のご健勝を北陸の地にて、心よりお祈り申しております。

                                                                      敬白

        平成205月30日