『土の中の子供』中村文則

 

いつものT病院の書棚から借りてきた

私は30年近く文学作品など殆んど読んでいない

この本は芥川賞受賞作品でしかも27歳の青年の書いた本と云う

手にしたらそんなに厚い本(140)でもない

閑を潰すに手頃の頁数と思ったので借りてきた

現代の青年の感覚は?

そして芥川賞の選考はどんな作品を選ぶのか?

言葉の密度はどうなのか?

選考のポイントはどんな所なのか?

作者の体験なのか?

そんなことを思いながら読み始めた

芥川は確か「鼻」「羅生門」「蜘蛛の糸」などは昔読んだ記憶がある

はじめから何となく、暗く重い傾向を感じる

読み終えた

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この人の本を二度と読みたいとは思わない

鋭利な刃物で心を切り刻むような内容である

暗い闇の底に沈んでゆくような、なんとも重くグロテスクな内容である

マンションの上からコヒー缶を落とし、缶と自分を一体化した落下の表現は恐怖を感じる

今の若者の、心の闇を覗くような思いで戦慄を覚える

最早この様な文芸作品はオサラバである

不健全、不健康!!!!!!

覗きたくない世界である

芥川賞であるが★マークは無し

平成20429