日本道教学会A

 

第2回目の書状である

一回目も二回目も配達証明である

!!!!!!!!!!

平成191213

★書状

日本道教学会・都築会長様

 

粛啓

残暑厳しい折、会長におかれましては、学会の諸事、大学そして道教研究と多忙な日々

をお送りの事と存じます。

さて、本年3月30日付けで、門外漢が約10年の歳月を費やし発見致しました中国唐

代、唐朝の神噐「寶」発掘の拙著をお送りし既に5ケ月が過ぎました。

書状で当方「寶」のホームページアドレスをお知らせし、会員各位に貴学会が日夜ご研究

の漢文化を根底から覆す、まさに道教の至宝、神噐・太極「寶」発見をお伝え願う旨を申

し入れました。

既にお伝え致しました通り、この神噐・太極「寶」解明発見は、唐代道教の宝印を発見

したに止まる問題で無い事は、御賢察の通りであります。

即ち道教史、唐代史、陶磁史、印章史、篆刻学、漢字学、中国民俗学、皇帝文化、獅子

文化、漢詩その他漢文化の歴史を根底から覆す世紀の発見であります。

まさに漢文化研究に太極の核爆弾が投下されたと言って過言ではありません。

寝食を忘れ道教研究に取り組んでおられる、会員各位にお知らせする事は、私に取って

もまた会長におかれましても歴史の責務であります。

この太極「寶」発見を、学界の諸先生、また在野の歴史家が知らねば、今、現在もそし

て今後も空しい歴史研究書を刊行し続ける結果となります。

それは日本国内だけの問題ではありません。それは史実究明、学問に生涯を捧げられて

おられます後進の諸先生方にとって、絶対に看過できる問題ではありません。

平成12年9月「寶」刊行以来、約7年貴学界に申し入れた以後、書店でお気の毒な新

刊書を目にするにつけ、心痛むばかりであります。

漢文化の神髄を具現した神噐・太極の、「寶」です、主要な分野は貴学会の分野とはいえ、

篆刻学、漢字学、獅子文化、正倉院研究、その他、道教だけに止まるものでない事は申

すまでもありません。

先に列記しました漢文化のあらゆる分野の諸本であります。

お送りした改訂「寶」本に記してあります通り、陶磁器の鑑定は日本を代表する美術館

館長また公的機関にて既に終えております。

従って陶磁器部門は研究外との理由をもとに、私のこの申し入れを避ける事は歴史が許

してくれません。

「寶」解明を終え初版本の拙著を刊行の後、貴学会二代の会長に敬意を払い、手順を踏

んで御訴えして参りました。

そんな中、桜美林大学野口鐵郎名誉教授が学会理事会に諮る働きかけを戴いた事はお聞

き及びの事と存じます。

野口名誉教授のお心を煩わせながら、私の不徳により、空しい歳月を重ねる結果となり

ました。

そして本年3月末日、会長に申し入れしてから5ケ月が経過致しました。

会長として多忙な日々と存じ、全ては歴史の試練と己に言い聞かせ、空しい日々を数え

て参りました。

会長として取り扱いに慎重に慎重を期さねばならない事は当然の事であります。

また当方として3月書状でお伝えいたしました通り、御要請がありましたら、如何なると

ころにも参上いたす旨を伝えいたしました。

勿論門外漢が著した拙著です。枝葉な錯誤は別として歴史の大本、大脈、史実に異論、

反論、疑問が呈せられれば、出来る限りお答えする所存であります。

この漢文化の歴史を根底から覆す神噐・太極「寶」の扉を開くかは最早会長そして理事

会のご英断一つにかかっております。

失礼千万ではありますが、この神噐・太極「寶」解明発掘の歴史的重大事を考えますに

問題の棚上げ、黙殺は歴史研究家としての大罪と心得ます。

また道教学会内の諸先生各位の思惑、体面、学閥の力関係その他は芥子粒にもならぬ小

事と心得ます。

健康に不安を覚えております。

私として待つにも限界があります。

今月中に何らかの御返答を戴ければ幸甚です。

会長におかれましては、学問の大道に立って、御英断願う事を衷心より願う次第であり

ます。

私に取りましては天命を拝し、命を捨てた戦いです。

天空の果てまで行く所存です。

ご賢察の程宜しく宜しく願います。

ご一報を“一刻千秋”の思いでお待ち申しております。

残暑厳しい折、会長ならびに会員各位のご健勝を心よりお祈り致しております。

不乙

                     〒935―0022

                     富山県氷見市朝日本町12―7

                     湊川ハイツ内  FAX0766―91−6441

平成承禎

8月30日