「何でも鑑定団」へ

 

私の大好きなテレビ番組である

番組へ送った日付が平成13年4月17日とある

     ・・・・・・・・・

別れた妻に、友人を通じて確実に離婚を伝えた頃である

粛々と、キーボードを叩いていたのである

                                 平成19129

『開運・何でも鑑定団』主張鑑定係殿


冠省
 初めてお便りを出させていただきます。
 私は、富山県氷見市に住み者です。
 同封の写真・白磁・獅子の陶印を鑑定戴きたく、お便りを差し上げました。
 下記の@〜Iの陶磁器は父親の収集した骨董品・約千点(蔵一つ分)の
古美術品、全てを処分し、約15年をかけ収集した品の一部です。
 その中でも特に下記・◎@マークの獅子白磁・陶印の出張鑑定を希望い
たしております。
 
出張鑑定依頼の獅子陶印の概要と私の基本的な願いは、同封巻紙の『訴
状』に要約してあります。

 
この『訴状』は、一昨年来より文化庁長官はじめ各界130余年の方々に既
に『寶』本と共にお届けいたしております。

 ご賢察願い、合わせて下記●☆マークA〜Iの陶磁器を同時鑑定戴けれ
ば幸です。
  《出張鑑定第1希望》
◎@獅子白磁・陶印       (唐・宗いずれか?)写真在中

●A総・瑠璃の壷(幻の壷)    (朋?)       写真在中


★B双象双魚蕎麦(ソバ)青磁
★C古伊万里の壷
★D古伊万里の菓子器
★E古備前花器
★F中国古赤絵大皿
★Gコーチ大亀香合
★H李朝の茶碗
★I瀬戸椿窯・献上大茶壷
           (その他)
 
重ねて出張鑑定第1の希望品は同封写真◎@『訴状』獅子印です。
 
この獅子白磁・陶印は、同封致します、その他の各書状に目を通して
戴ければお分かりいただけますが、現在日本の代表する美術館・博物館
関係者だけで無く、日中の歴史学者を巻き込み、歴史的大論争を巻き起
こしていると同時に関係者の殆どの方が明言を避け尻込みなさっておられ
ます。
 私が下した獅子印の陶磁器からの所見は同封『寶』本(☆第2章79〜84
頁・87〜90頁)そして『寶』の想象を絶する文化的価値判断は(第5章159
〜160頁)に詳しく解説してありますのでご検分願います。

 私は約8年・4万時間を費やし、鑑定依頼のこの獅子印が、漢文化の黄金
期・唐代・開元の天子・あの楊貴妃の旦那様で有名な玄宗皇帝の”勅令”で、
準備期間を入れると30年の歳月をかけ焼成された、奇跡の陶磁器、神噐・
太極『寶』と推定致しました。
 
この同封『寶』本で推定した結論を昨年7月17日付けで、漢文化研究6
00余名の諸先生が参集する日本最大学会『日本道教学会』に検証願いたく
”公開質問状”としてお送り致しました。

 
そして同7月19日付けの・、拝復の葉書にて”正式受理”(同封資料H)して
戴きました。

 しかしその後の、再三の問い掛けのも一切応答な無く、やむなく2度の”内容証
明”をお送り致しましたが、現在に至るも応答無く完全沈黙されました。
 
内容証明の通り、結果”歴史面”からの結論は出した所存です。
 
しかしながら、日本道教学会が(陶磁器の分野は専門と・・・)このまま黙殺し、
お逃げになるなら、中国5000年、漢文化の黄金期、唐代”歴史の扉”は永遠に
開きません。
 この獅子印、神噐『寶』の降臨により、諸先生方が著されたこれまでの『道教史』
『唐代史』は言うに及ばず”陶磁器”印章史その他あらゆる関係書が色あせ、根
底から見直しに迫られる事は必定の状況です。

 まさに真理探求こそが学問の大道と心得ていたのですが、残念な状況です。
 
当方と致しましては、同封『寶』本で、中国陶磁史・唐代史、道教史・印章史・
中国民俗学・幹事学・陰陽五行思想・・獅子文化・渡来文化等々あらゆる学術
分野から”時代測定”した所存です。

 そしてこの獅子印は、日本最大の『大漢和辞典』にのる、中華の覇者がもつ
唐朝・宗廟に安置された神噐『寶』と判定いたしました。
 神噐『寶』は詩聖・杜甫が”安史の乱”で強奪された事を歌(☆第5章151頁)
に記し”神噐を正せ”(神噐を取り戻せ!)と1300年の時空を越えた今も"叫ん
で”おります。
 
まさに杜甫の”悲痛な叫び”に答えるべき、貴番組の"歴史的鑑定”が求められ
ています。

 これまで、当方が推論した歴史考証に、学会はじめ殆どの先生(学会以外差し出
した関係者は60余名)が沈黙・逃亡なされておられますが、それでも”真の方々”
からご厚情溢れるお手紙が届いております。
 同封の@〜I番の手紙は、その一部と関係機関からの書状です。

同封・手紙ナンバー赤マジック番号順
 @「易・陰陽五行思想」そして「日本民族学」の第一人者の・学習院女子短期
大学・非常勤講師の吉野裕子博士です。
 『易・陰陽五行と日本の天皇』(人文書院)で、私が推論致しました。
 
『寶』(獅子印)を最終的9章で取り上げられ「あとがき」で、私の実名をあげて
戴きました
 (同封資料付箋)

 A中国全土の大学から選抜され文系で初めて国費で来日され、現在千葉成徳
大学に席を置かれる中国若手ナンバーワンの王敏博士です。
※同封お手紙に”
あとは陶磁器の鑑定のみです”と書いてあり、後日、大変な発見
ですと”興奮”のお電話を戴いております。

 中国大使館文化部が王博士の見解を確認の上、北京歴史博物館へ鑑定を命じ
たのです。
 吉野博士・王博士の見解を確認の上、北京歴史博物館へ鑑定を命じたのです。
 吉野博士・王博士、日中を代表する両博士は、同封「寶」本の歴史考証に大筋
において異論・反論なく
”陶磁器の判断”と、当方の枝葉な錯誤以外、全て”御同意
”戴いております。

 
B日本の知性を代表される草柳大蔵先生の、全てを喝破なされた玉書です。
 ※
但し、草柳先生・吉野博士・王博士の護名誉のため、断りますが、各位はこの
獅子印を直に拝観してはおられません。

 C中国美術工芸・特に中国古印の収蔵で世界的にも有名な、京都藤井有鄰館
藤井善三郎館長の”一貫したご支持”の書簡です。
 
藤井館長は”宋時代”までる溯る事は請い負ますと、”明言”戴き、草柳先生同様、
美術品としての獅子の偉容を”絶賛”いただいております。

 D日大非常勤講師・井上聡先生のお手紙です。
 E『日本道教学会』前会長・桜美林大学名誉教授・野口鐡朗先生のお手紙です。
 F関西大学・坂出祥伸教授の返書です。
 G大阪市立美術館・蓑豊館長のお手紙です。
 H「日本道教学会」との往復の書状です。
 I愛知万博推進局長・文化庁返書・中国北京歴史博物館鑑定返書
 ※『訴状』その他


その他、陶磁器関係者では、出光美術館・長谷部楽爾館長、国立博物館・前陶
磁室長・矢部良明様などに『寶』を直に拝見戴き、各位、明言を避けつつ、継続
研究テーマにしたいとの事で、その後、既に2年近く経ち、今日に至っております。
それらの経緯も合わせ研究機関、そして諸先生方との足掛け10年に及ぶ、経緯は
『寶』本その他を直接お送りいたしましたが、大橋巨泉事務所から返送され、その後
の雑事に忙殺され、今日に至りました。
 同封書状Iは陳健駐日大使の指示により北京歴史博物館から届きました鑑定返
書です。
中国歴史博物館は写真のみの判定で、鑑定結果は「清朝時代」の”自然石”とので
すが、当方として勿論承服できません。
 中国道教は文化大革命時、破壊の標的にされ、その文化被害の影響を中国は今
も引きずっている様です。
 中国歴史博物館は、恐らく私の日本語で書かれてある『寶』本を十分ご理解さ
れずに、写真のみで下した鑑定と推察致しております。
 私として、これ以上は台湾の故宮博物院へ向かうしか道はありません。
 
以上の事を踏まえ、かねがね、尊敬いたしております貴番組レギュラー陶磁器
鑑定士・中島誠之助先生に、日本・陶磁器界の名誉にかけて、歴史に刻す”世紀
の鑑定”を依頼するものです。

 
この獅子印が唐代・玄宗皇帝が神噐『寶』であるとの”歴史面”からの時代測定は
唐代史・道教史・印章史・獅子文化。漢字学・易・陰陽五行、中国皇帝文化・渡
来文化陶磁史、等々あらゆる分野からその”座標点”を割り出し、既に終えており
ます。
 陶博士、中島先生に鑑定願いたい要点は以下の2点です。

@■
この獅子印が『焼き物』か『自然石』のどちらか?
A■
この獅白磁・陶印が唐白磁か否か?
(または唐代白磁と全く同じと言われる宋代に遡る白磁か?)

 
この2点を鑑定願えば、この獅子印が唐代・玄宗皇帝の神噐『寶』と確定いたし
ます。

世界美術全集・陶磁器部門・隋唐編に『唐の白磁』と『宋の白磁』は、見粉う程
”同じ””異ならない”と記されてあります。
(☆第2章3項87頁および☆第8章5項・
285頁下・長谷部楽爾館長所見)以上この要点■を念頭に鑑定をお願い申しあ
げます。
 
既に、京都有鄰館藤井館長からは、■@Aの私の問いに明確なお言葉を賜って
おります。

 しかし”歴史の扉”を完璧に開くため、改めてテレビと言う”公開の場にて、中島
先生の所見と明確な判定をお願い致したく”意を決し”申し入れました。
 
勿論、同封『寶』本を詳細に検証戴き、テレビ局関係者の総力を挙げて、この獅
子印が、唐白磁そして神噐・太極『寶』か否かまで鑑定戴きたい願いは申すまでも
ありません。

 私のペンネーム、平成承禎の名は、この獅子印、印面に篆刻された”太陽”奇跡
の文言を考案した、中国道教・芽山派12代宗師『司馬承禎』(第6章187〜196頁
)に因むものだす。
 ”恐れ多い事ですが”敢えてこの鑑定依頼状は、拝命した”承禎”の名にかけ、
陶博士・中島先生への、真っ向勝負の挑戦状”と致します。(貴番組視聴率アップ
のためにも、身のほども弁えず、敢て”吼え”させて戴きました)
 
尚、現在、この神噐・太極『寶』は、既にインターネットで世界に発信されており(末
尾記載)、いずれ日本道教学会及び諸先生各位の書状と合わせ、ホームページ
のストーリーを構成し、この貴番組に宛てた”鑑定依頼状”も順次発信されて行く
予定です。
 
その意味でも、この鑑定依頼状は中島先生は勿論貴番組全てのスタッフに、放た
れた歴史的”矢文”です。

 重ねて、同封の『訴状』と合わせ『寶』本を差し出した、学者・美術館関係者・各界
各層の方々は130余名です。
 
各位、固唾を飲んで、鑑定の”歴史的一瞬”を待ち侘びておられる筈です。
 以上、北陸の地で、貴番組からの吉報を”一日千秋”の思いでお待ち申してお
ります。
                                             不乙
                                    平成13年4月17日
                                         ペンネーム(平成承禎)