アポロ12号

 

「寶」本執筆の終盤であった

考えれば則天武后と戦っていた新築の4畳間にあったから、相当前である

アポロは「寶」本にも登場する

地獄の日々が続いていた

高岡の図書館を通っていた頃であろう

顔見知りの骨董店で見つけた

その頃タバコ賃にも窮していたが、まけしてもらって5000円で家に連れてきた

「寶」の獅子の代わりであった

辛い時、アポロに語りかけていた

これは真実か?!史実か?!絶えず自問自答の中で、アポロに聞くのである

そして、鼻の辺りを撫でてやるのである

手の平に載る小さな獅子の置物である

地金の良い獅子の置物である

最後の人のところにアポロは向った

                                             平成191128