絶対の「一」の「寶」

 

茨城篆刻美術館の松村氏が幾つかの疑問を呈した

その中の疑問の一つと記憶している

獅子が体の向きから顔を90度直角に振り向いている

獅子は一対ではないのか・・・・?????????????

その答えは前の項でも触れたが、詳しくは「寶」本の第7章「土」のA項で答えておいた

日本の神社の狛犬は一対である

考えれば、そう疑うのが常識である

神噐は天子皇帝の「寶」である

天子皇帝=「寶」

天子が二人いることはあってはならない事である

印面には太極の文言が刻されてあった

太極も絶対の「一」である

一体ですら奇跡と不可能の世界である

一対はゼロ・皆無である

「寶」の解明の中でも、大きな答えの一つであろう

私には当初から疑いは無かった

この疑問に対する答えは私の「寶」本全体を理解しなければ分からないであろう

「寶」の疑問は数学幾何の壮大な証明問題と同じであった

1300年の歴史の彼方である

僅かな歴史の痕跡からの透視であった

気の狂うほどの混乱混沌の整理事業であった

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平成191115