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続日本記 上中下巻 宇治谷勇
日本書紀・古事記に次ぐ平安初期に書かれた日本の勅撰史書である
神器「寶」の行方捜索には制覇しなくてはならない、史書である
承禎は古文が読めない
この書は著者が古文しかも、毛筆文で有ろう、それを現代語に忠実に翻訳して著したもの
である
しかも感動したのは著者、宇治谷先生が上巻・中巻を書き上げ下巻に取り掛かっていると
き交通事故で亡くなられている
それを引き継いだのが奥様との事である
しかも下巻も夫の名で刊行されておられる
感動した・胸が熱くなって、真剣に読み終えた
奥様は、日本女性の鏡である
しかも、奥様は古文も読むのも困難な経歴にも関わらず、やり遂げられた
どのくらいの苦労なのか想像がつかない
驚くのは上巻・中巻と下巻の文体が一貫している
驚くべきことである
中巻から下巻に二年を要して刊行なっている
1999年の刊行である
読み終えるのに二週間程懸かった
入力が遅れたが1ケ月以上前に読んでいる
「寶」渡来の、奈良時代の全体像が理解できた
あらためて「寶」を世に送り出す決意が沸いて来た
宇治谷先生と奥様に深甚の敬意を払うものである。
大学を卒業していても、日本史を専攻していない殆どの人は、この著書を読む人はいない
であろう
奈良時代は日本の律令国家体制が確立された時代である
遣唐使達が命を懸けて大陸に渡り、仏教と共に日本に持ち帰った時代である
奈良時代は地震が多かった事に驚きである
勉強になった
最低限これを読んでなくて、日本の学会の諸氏と戦えない
ご夫妻に感謝しかない