★★★★★★★
ドクター・ストレンジ
この二作とも必見である
話の内容を説明するのは面倒であるがさわりだけ
外科の名医である主人公のドクターが交通事故に遭い両手をケガする
外科の手術をする外科医にとって、不治の手のケガは致命的である
そのためチベットに魅せられ旅をする
そこで密教に没入し、そこで秘術を習得する
そこからはSFの世界が始まる
チベット仏教の摩訶不思議さがよく現した映画である
映画のナレーションによる密教の説明に、承禎も吸い込まれた
医者は基本的に理数系である
対象の密教は文系である
解説に時間の概念に触れていた
奥深いところで承禎の共感するところが、多々あった
時間こそ人間にとって最大の宝物であろう
生きる長さの問題ではない
時間の密度の問題である
そんな時間を改めて実感した映画である
★★★★★★★
パッセンジャー
これまた考えさせられる映画であった
地球から他の惑星に移住する宇宙ステーションで話である
移住先へは120年かかるという
移住する何百人の人間はあらゆる職業のスペシャルリストばかりである
移住者は凍結され冬眠状態で120年間眠って移住である
飛行を続けて30年程経ったある日
冬眠状態の主役の技術者が、宇宙船と小惑星の衝突で冬眠状態から一人だけ目覚める
残りまだ80年間で、移住は時間的に無理で、宇宙船で、只一人で生きねばならない
宇宙船のロビンソンクルーソーウである、
人間の孤独に対する、恐れと恐怖である
宇宙船の中はあらゆる設備が整っている
登場は一人だが、話し相手のロボットの男性ボーイもいる
それでも無機質的でストレスがたまる
承禎ならどうなるか、考えさせられる映画である
孤独に耐え切れず主人公は冷凍になっている一人の女性を、解凍し呼び覚ます
そこから二人の宇宙船での心と愛の格闘がはじまる
現在の承禎の心の中は普通の人より殆ど孤独状態である
それでも、事務所の山下嬢もおれば、限られた何人かの友もいる
お客様も来店する
発狂状態では無い
いずれにしてもSF映画であるが、未来に十分有りうる映画内容であった
映画は実に面白い
暮れからビデオ映画を見ている3ケ月間も、ある意味一人の孤独の世界に没入である
「寶」とビデオと読書と俳句短歌の世界で、10年位は一人孤独状態でも耐えられる
まあ30数年間、85%は孤独状態であった
それでも、ゼロ状態は、無理である
昨夜は夜中の3時まで続けて見ていた
ビデオは、あと4本残っている、さあ見るか
孤独な膨張宇宙の一人旅である