★★★★★★★★★
麗王別姫 18〜23 6本
このビデオは承禎にとって最重要映画であった。
ビデオは「寶」の行方を決定した安士の乱を映画化している
承禎にとって必見の映画である。
これで四回、早く見たいので公開日を聞いて、明文堂に車を走らせた。
この映画は物凄い巨費とスタッフが関わって唐代の歴史をよりリアルかつ克
明に再現している。
ストーリも物凄い濃密である
来月の8月1日の残り6本で完結らしい
この映画の23番は、取り分け興味深かった
楊貴妃が馬嵬で殺されたとする場面は映像化されず、白い布を天井から垂ら
し殺害をほのめかす映像で、楊貴妃の最後を観客の想像に任せている。
監督が関係史書を読み漁っても楊貴妃の死骸を誰も確認していない為、スル
ーしたようである。
楊貴妃が馬嵬を脱出し日本に向かった事も、ゼロでは無い事を監督スタッフ
が感じたのかもしれない。
まさに承禎のシナリオどおりである。
更にこの23番目は重要な事が語られてある
玄宗が蜀へ逃げて、子の粛宗が即位した時、部隊を預かる将軍を動かそうと
したが動かないと云う
その原因が、皇帝が発する勅書に押す、璽印が無い為動かないと、嘆いてい
る場面である。
蜀に逃げた玄宗が璽印を渡さない為と物語は言う
開元元年、玄宗は璽印を「寶」と改めている
「寶」を楊貴妃が持って馬嵬から逃げた為か???????????
監督スタッフはそこまでは知らない。
物語はそこまで踏み込んで語ってない
実に興味深い。
映画の歴史考証スタッフも、そこまで歴史を断定できないのであろう
「寶」が世にでたら、この映画も撮り直しである。