★★★★★★★★★
玄庵(げんあん) 上巻
友人が読まないかと持って来てくれた三冊の一冊である
この本は、上下二巻である
百田尚樹氏の著書で有る
百田先生の著書は、7冊は読んだが、どれもジャンルの違う内容の著書ばかりで
ある
こんどは囲碁の著書で有る
百田先生の著書で、上下二巻の著書は初めてと記憶している
最近の自分は何かと忙しい
それで少し怯んだが、読むことに決した
大著「永遠のゼロ」「海賊と云われた男」も一巻???と記憶している
持って来てくれた友人は囲碁をしないので、途中リタイヤしたらしい
承禎は本当のヘボ碁だが一応、基礎の基礎、入り口だけは知っている
子供の頃、祖父が承禎に教えようと思って、碁を手ほどきした
しかし承禎は、長い勝負の囲碁は向かなかった
であるから、早い勝負の五並べはよく打った
最後は祖父に五並べでは勝った記憶がある
段持ちの人から囲碁は7・8級程度と云われ、碁を語れる範中外である
囲碁を打っていたら、仕事も・「寶」本も書けない
時間がもったいない
ゴルフもやらない
あの世に行ってから・碁やゴルフをしたいと願っている
それでもインターネットの五並べに後手で、余程ポカを打たない限り負けない
事務所に来た人に、時たま五並べを所望する
現在の処、20人程の人に負けた事はない
それはさておき、百田氏は凄い
恐らく囲碁はアマチアの高段者であろう
インターネットで調べるとアマチュアの6段らしい
知り合いのアマチアの2段の人に聞くと6段はプロの一歩手前らしい
そうしなければ、この小説は書けない
現在上巻の中ほどである
凄いとしか言いようが無い
江戸時代の本因坊その他の家元のなどの対戦記録の棋譜が残っているらしい
それを丹念に調べ熟知して小説を書いている
驚き以外の何ものでもない
百田氏の脳構造に恐れ入る
承禎には到底書けない、
もしも書こうと思ってもこんな小説は書けない
承禎の頭の中の範中に無い
マイッタ
この本は架空の小説では無い
囲碁世界の歴史小説である
百田氏は私より2・3才若い筈である
兎に角凄いとしか言いようが無い
鮮明でない漢字・不確かな語彙・知らなかった語彙が10個も出て来た
辞書を引きながら上巻を完読した
承禎と百田氏の知的レベル差は如何ともしがたい
マイッタ
永遠の零を書いてテレビなどで、俗に云う右翼的発言でマスコミに叩かれてい
た
マスコミの記者たちは、自分が頭が良いと勘違いしている
百田氏はこの本で、それらの記者たちに、この本が書けるかと暗に問いかけて
いる
百田氏の矜持(きょうじ)である
レベルの違いである
承禎はレベルの違いが分かって初めて、並みのレベルに達したと考えている
上には上がいる
子供の頃祖父が碁を教えてくれたから、上巻を読み進み完読できた。
祖父に感謝である