上京

 

「寶」本の最終刊行前であったと記憶している

私は東京へ行く事を決断した

能田さんから100万円の資金援助を戴いた後と記憶している

私にはその頃、陶磁器部門以外道教と唐代史その他からの研究でも相当な自信があった

混沌たる日々の中にも夢が現実的希望となり、全体が確信へと突き進んでいた頃である

東京へ行く目的は4ツ程あった

★@唐白磁の日本の権威、出光美術館長谷部樂爾館長と会う事

★A『原色日本の美術』の陶磁器遍、その陶磁器部門監修の国立博物館の矢部氏に会う事

★B『大漢和辞典』発行元の大修館を訪問する事

★C東京神田の古本街の中国専門書店へ行く事

であった。

勿論、久しぶりに東京の空気、景気の状況を肌で知る事であった

平成191029