篆刻名品選・中国の遊印
高畑常信
プラファの古本屋から買って来た
著者は昭和16年生まれで現在75歳
東京学芸大学助教授
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承禎は印鑑で有る「寶」の研究であるが、印鑑の難解な文字が読めず、深く勉
強していない
こんな勉強していたら生涯かかっても、「寶」解明はむりであろう
「寶」解明は、印鑑・陶磁器・唐代史・道教・易・陰陽五行・皇帝文化・獅子
文化・中国神話伝説・渡来文化・漢字学・等々あらゆるジャンルを調べなけね
ばならなかった。
本書のような研究に入り込んだら、「寶」解明は永遠に無理である
浅く広く、部門によってはもう少し深く、そして全体を眺めて、歴史の統合を
図らなければならなかった
並みの学者では「寶」解明は無理である
今となっては遠い昔であるが、印鑑の関係書も何冊も調べた記憶が有る
そうそう茨城篆刻美術館の松里学芸員にも「寶」本を送った
二回程疑問点を投げかけて来た
なかなか、元気が有った
質問に懇切丁寧に書面で答えた。
反論出来ず、結局音信不通になった
学者は現代医学と同様、歯科、眼科、耳鼻咽喉科、外科・脳神経外科、内科と
分業になっている
であるから全体が観えない
この著者に「寶」本を送ろうと考えたが、止めた
個人の学者は立場的に弱い
十年程かけて、個々の学者に「寶」本を届けたが、殆ど梨の礫であった
本書の始めと終わりを読んで、終了である
果てしない検証である
「寶」を窺わせる内容は無かった
ハイ、オシマイである