★★★
中国仏教史 鎌田茂雄
マアよくぞ調べたものと感心する
著者は既に亡くなっておられる
「あとがき」に著者の書斎のありようが書いてあった
承禎の書斎とはずいぶん違う
マア、承禎は学者ではない
道教の法印「寶」の唐代の仏教との関係が記して有るか、否か調べる必要があった
所謂、唐代の仏先道後・道先仏後の戦いである
著書に空海・最澄・円仁なども登場した
純粋に中国仏教史で、道教との関係の記述は殆ど無かった
それにしても良く調べてある
膨大な資料に基づいた著書である
中国仏教史の全体像が有る程度分かった
パラパラとそして注意深く舐めた
先生の労苦に敬意を祓い、★マークを献呈しておこう
「寶」が世に出るまで、時間の許す限り唐代の周辺を調査である
著書一冊は膨大な氷山の一角である
その水面下は膨大な史料が隠れている
承禎の「寶」本も何千冊の関係本と大漢和辞典が埋まっている
陶磁器関係の美術雑誌・漢詩の著書・漢字学・古銭・中国史・唐代史・正倉院関係書・遣
唐使関係・陰陽五行思想関係本・則天文字研究書・中国関係ビデオ約1000本・獅子研
究書・新唐書・旧唐書・山海経・道教史と道教辞典・大漢和辞典全十三巻(6回精読)印
鑑と篆刻関係・その他である
8年4万5000時間そしてその後の確かめ年数は今も続いている
普通なら発狂か倒産で有る
このかたは最終東大の教授となられた
承禎は不動産屋であったから何とか刊行した
振り返って壮絶な人生である
であるから、この先生の人生が分かる
マア承禎のほうが、費やした時間と労力は上かも知れない
マアマアである