要望書
氷見市長・本川祐冶郎殿
地蔵・朝日2号線の湊川に架かる「朝日橋」の新規架け替え(全面補強改装
も含む)を要望するものです。
朝日橋は84年前の昭和7年に架橋したもので建築学会の鉄筋コンクリート
の供用年数の標準年数である65年を大幅に超えております。
添付写真資料の通り、欄干手摺りは風雪によりコンクリート砂利がむき出し
になり、一部コンクリートにクラックも生じて、耐震上からも問題は必定で
あります。
また橋梁の両側の舗道巾を除く車道巾は4mで普通乗用車同士の対向すれ違
いは事故の元で、観光バスなどの大型車との対向は不可であります。
さらに重量制限は6トンで、ダンプカー・消防車なども制限され町内の問題
のみならず市中心部に位置する朝日橋は市民生活上も災害非常時上からも架
け替えは喫緊の課題であります。
近年地蔵・朝日2号線は、地蔵町の一部立ちのき事業により海岸観光・環状
南線と直結し、観光バスも容易に乗り入れ可能となりました。
その2号線沿いには☆地蔵愛宕神社☆真宗大谷派・光源寺☆南町保育園☆商
工会議所☆市民会館などの、市有数の寺社と公共施設が居並んでおります。
近い将来市民会館跡地は市中心部の多機能広場として活用が期待されます。
まさに市・東西南北の基点とも云えるのが『朝日橋』であります。
朝日橋は、真言宗・北陸観音霊場23番の名刹「上日寺」の参道入り口で、
天然記念物の大銀杏(樹齢1300年・白鳳10年)が神木として銀杏精舎
の歴史の威容を今に伝えております。
その本殿伽藍の四方の主柱には八方の邪気を払う8頭の獅子が本尊を守護し、
境内のゴンゴン祭りに競われる梵鐘に鋳された2頭の獅子の鐘の音は、市中
の邪気を払い、市民の安寧を祈願し鳴り響きます。
上日寺の獅子文物の頭数は30頭以上で、昔から『獅子吠え』寺社の異名を
持ち、神木大銀杏とともに市内外に誇る名刹であります。
まさに要望する橋梁のモチーフには『大銀杏』と『獅子』はキーワードで不
可欠であります。
朝日橋は上日寺の初詣の参拝、朝日神明社・また市三大奇祭・雨乞いのゴンゴ
ン祭りのメインストリートで、春の朝日山公園花見会場への乗り入れ架橋であ
ります。
市街地を流れる湊川の沿道は市本通りに架かる中の橋、からくり時計に沿っ
て立ち並ぶ桜並木通りは中部北陸自然歩道に指定される湊川リバー歩道で、
広く市民に親しまれる遊歩道で、朝日橋はその終着地点に位置します。
朝日橋の直ぐ横には、昭和34年現在の天皇陛下の御成婚を祝賀して建立さ
れた「延命地蔵尊」が鎮座して、市民の安寧を祈念するとともに、観光モニ
ュメントの一翼を担っております。
またその「延命地蔵」の直ぐ向かいには、近い将来市民会館の解体とその活
用が観光氷見市の100年先を睨んだ行政の大きなテーマとして遡上するこ
とは必至であります。
朝日橋を基点に★朝日山公園★上日寺★延命地蔵・★観光多機能用地の市民
会館跡地・そして湊川沿いの★桜並木のリバー遊歩道が交差いたします。
上日寺の参拝・雨乞いのゴンゴン祭・絶景朝日山の花見を念頭に★★★★の
歴史と文化施設との統合的かつ巨視的橋梁デザインと規模が求められます。
高速能越道、新幹線が開通し各県各市町村の観光客誘致が益々厳しさ増す新
時代の到来です
海岸線の番屋街・ひみ漁業交流館魚々座に止まらず、100年先を大観した
歴史文化に根差した厳粛かつ華麗な、観光施設としての架け替えが求められ
ます。
余談ながら2号線には毎年祇園祭・ゴンゴン祭の氷見市二大祭りが挙行され、
全国から露天商が集まります。
全国から集まる露天商達の宣伝発信力は、無視できない大きな力でもありま
す。
市本通りに架かる中の橋は、万葉集の田子の白藤と、その能舞をモチーフに
した、重厚感あふれる、華麗な大橋で、氷見市が誇る郷土の財産です。
歴史に根差した文化施設こそ、観光氷見市100年の大計です。
以上市民会館跡地との一体的文化施設との観点から、別紙添付資料をご覧願い、
橋梁の現在の2倍規模と創造的デザインを衷心より要望するものです。
平成28年6月25日
湊川・朝日橋架け替え要望期成同盟一同
朝日本町町内会長
本町町内会長
地蔵町町内会長
南大町町内会長
商工会議所会頭