承禎と喰い物
承禎は基本的に喰い物に執着が無い
食い物に貪欲でも無い
しかし戦後の食糧難の時代に生まれた世代である
潜在的に食い物に対し飢餓意識がある
腹が減る、それだけは絶対に困るのである
腹一杯に喰いたい、美味しいものを喰いたい、ハングリー精神はそこから生まれるのであ
る
であるから、今の若い人よりハングリー精神は強い
美味いものを喰いたい、それが承禎の働きの原点である
しかし基本的に、単に腹が満たされればそれで良いタイプである
ご飯と、味噌汁、美味しい漬け物、それに白身魚のサシミがあれば基本的にヨシである
好き嫌いも無い
糖尿であるから、いまでは喰い物に要注意である
そんな承禎であるが、密かに食べ物に対し自分なりのウンチクがある
承禎流の食の世界観、美意識がある
喰い物は、栄養が有れば良いだけでは無い
絵画や、焼き物、古美術の世界と一緒の美意識が求められる
承禎の求める世界は有名な魯山人と同じレベルで有る
結構味覚に関し、うるさいのである
栄養バランス、味付け、盛りつけ、彩り、盛りつけの食器、食事場の雰囲気、その他
あらゆるジャンルに拘る承禎である
欲望は並みの者より遥かに高い
朝・昼・晩基本的に日本人は三食食べる
朝・昼・晩の食にもリズム・変化が求められる
そうそう「食い物の恨み怖い」と昔から云われる
死ぬ時に、あれもこれも食べられなくて残念と、心残りは嫌である
承禎の友人に夫婦そろって食い物が趣味を地でゆく夫婦がいる
一緒に旅行に行くと、その土地、土地の名産、名物料理などを事前に調べて行く
感心するばかりである
その友人に学んだことが有る
旅行して、その土地の名物食べ物を食べて来ると後から思い出し、旅行の印象が深くなり、
思い出が増すとのである、
これには感心した
これまで承禎は歴史とか風景、神社仏閣に目が入っていた
そんなあれやこれやで、HPに食シリーズを加える事にした。
映画・ビデオ・漫画・読書見たいもの読みたいものも少なくなってきた
日本中を縦断した
絵画・美術工芸・古美術も卒業である
俳句・短歌の数はエベレストの標高まであと少しで有る
女性も食べつくした
今度は喰い物で、承禎の人生をさらにバライティーかつ濃厚にしたいものである
残りの人生、観劇と喰い物、同時並行である
泣いても笑っても一度しか無い人生である、「喰い」?の残らぬ人生にしたいものである