★★★
唐詩の世界 監修 野末陳平
プラファの古本屋で買って来た
年末急いでいたので、あらためて売り場へ行き、一通り全部を見て来て、読み
たい本を数冊買って来た中の一冊である
漫画は台湾の蔡志忠で監修が野末陳平である
野末氏は昔、東京で易者をして、テレビ評判をとり、国会議員そして大学の教
師に転身した人である
17年前、「寶」本を送ったが、返事は一切無かった
1932年生まれであるから既に84歳である、
著書に杜甫・李白・王維・賀知章・張九齢・孟浩然・白居易、韓愈など昔調べ
た詩人の名が載る
「寶」解明時、約3000以上の唐詩の中に「寶」の関係詩が載っていないか必死
に探した
その中の確か杜甫が約1400、李白が約900で、その中に3首「寶」の痕跡があ
った。
この本によれば唐代詩人の数は、2300名、作品数は約5万首とある
5万首を全部調べれば、解明刊行は更に遅れただろう
恐らく、2300名のなかには地方の詩人もいるから、もう捜索は打ち止めで有る
杜甫の明確な証言で十分であった
それでも「寶」は中国4000年文化の黄金期唐代の金字塔である。
世界の何億冊の著書の書き換え訂正・補足に迫られる世紀の発見である
全ては終了したとはいえ、念に念をいれておさらい・検証である
なぜ唐代に詩人が輩出したその原因がこの著書で分かった
それは、「寶」を勅令した玄宗の時代に科挙の官僚登用試験に詩文を課したこと
が原因で隆盛したとある
そこまでは知らなかった
なるほどなるほどである
正月休みにー『唐代の詩人達』を読んだ
そしてこの本である
承禎にとって唐詩は、昔狂ったように調べ、既に検証済みの一ジャンルである
「寶」解明には、★中国史全体★唐代史★陶磁史★唐代白磁★道教★易学★陰
陽五行思想・★篆刻★漢字学★漢数術★獅子文化★皇帝文化★唐代の漢詩★中
国古銭史★中国天文学と現代宇宙理論とのすり合わせ★唐代人物探訪★遣唐使
と渡来文化★正倉院文物・★その他関連分野の徹底検証に迫られた。
余りの分野の多さに、時間との壮絶な戦いであった
であるから、一つ一つのジャンルの理解と検証は、一定の深度で止まるのは致
し方なかった
並みの学者のように、上記の★ニ・三のジャンルで、深い掘り下げをしていて
は、到底『寶』の解明は不可能なのである
であるから、解明出版後も復習と掘下げ作業が続いている
新たな著書が見つかれば、今一度舐める
「寶」の検証作業は、解明時から断続的に連綿と続いているのである
解明に8年、4万5千時間を費やした
発狂一歩手前の状態であった
マア日本中で「寶」解明の該当者は片手もいなかっただろう
サラリーマンの大学教授では不可能
工夫によって時間がたっぷり造られて、少々のお金があって、好奇心が人の何
倍もあって、幅の広い読書の基礎があって、陶磁器が好きで、体力がなければ
解明は無理であった
考えるに、日本で指折るアホウに白羽の矢が立ったのである
並みの東大などの秀才学者では永遠に不可能である
まさに天命宿命であった
「寶」が今もって世に出ないのは、並みの秀才が多いからである
日本中「知」の低下である
25年たった今も戦いは進行中である
まさに四半世紀である
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それでも、誰にも理解出来ない世界一幸せな人生である
日本中の関係学者よ「群盲象を撫でる」である
傲慢に云うなら、学問とは「覚悟である」覚悟なき学問は机上の学問である
現在、朝の四時十五分・終わり