飛鳥U (その一)
今年の五月頃から、予約してあった
豪華客船飛鳥での一泊二日の佐渡周遊の船旅である
泣いても笑っても一度しか無い人生、何でもランク上の経験が承禎の信条である
しかし承禎はこれまでの人生で、そんなに一流の楽しみを経験していない
昔、帝国ホテルに細川薫夫妻に、食事を招待して戴いた事がある
細川薫氏は右翼のドンであり、総会屋でもあった
しかし、四十年前の事で帝国ホテルでの記憶はオボロゲである
来月、国家基本研究所の講演を聴きに、東京ホテルニューオータニ―の宿泊を予定してい
る
承禎が普通の人より多く、一流に接しているのは、世界の至宝「寶」を筆頭に数々の美術
品だけである
富山県で経験した人はそうそういない最高クラスである
それとエラーはじめハイクラスの女性達である
(食べ物はと云えば、スキヤの牛丼、八番ラーメンくらいの私が・・である)
今年、G7のサミット会場になった北海道の最高級ホテル、ウインザーに泊まった
一流経験、その第二弾である
今朝、10時、伏木港に帰って来た
一泊二日であったが、承禎の自尊心を満足させるに、充分な船旅であった
大型船はサラリーマン時代、港の輸出入の仕事をしていて、神戸港で数多くの大型貨物船
に乗り込んだ経験がある
その仕事の関係で七尾港から貨物船で、伏木港まで乗船した事がある
また近年、仙台日本三景松島の観光船・東北十和田湖の観光船・九州熊本から霧島までの
遊覧船を経験した。
しかし飛鳥程の大型の豪華客船は初めてである
承禎は夏7月生れで、子供のころから海が大好きであった
高校時代、漁船のアルバイトも経験している。
そんな訳で、承禎と海との縁はかなり深いのである
であるから、一度は豪華客船に乗って見たいと願っていた
昨日その念願がかなった