広瀬勝彦氏

 

「寶」本の挿絵を全て受け持って戴いた

広瀬氏は、もとは氷見の人であったが、能町の中古住宅をお世話した縁で知り合った

お世話したあと、お宅を伺った時、玄人肌の絵が何枚も掛けられてあった

全て広瀬氏の作品であった

彼は本格的絵描きの素養を持っていた

画風も好きで私の脳に即インプットされた

そして数年後、その買っていただいた家を売って新しい中古住宅を再びお世話させて戴い

その頃既に「寶」本の最初の小誌に走り出していた

私はその手数料の約40万を15万円に減額するから、取り組んでいる「寶」の挿絵を何

枚か描いていただけないかとお願いした

「寶」本の挿絵代の前払いであった。

勿論快諾戴いた

奥さんが15万円と菓子箱を持って事務所を訪れた

その時の、妻の目つき・・・・そして猜疑心は尋常ではなかった

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私はそんな彼女を無視し、更に「寶」に爆走するのである

「寶」解明の合間に、広瀬氏とは個々の挿絵に関し何回も何回も打ち合わせした

神噐「寶」は中国道教の神秘、太極宇宙である

そして、いずれ日本中の人が注目する本となろう

一世一代の挿絵を描いて戴きたい・・・・私の他人に対する完ぺき主義!・・・要求は酷

いものである。

広瀬氏はその私の要望を満たすため、「寶」本を理解しようと、氷見の図書館に何回も通っ

ていたのを知っている

描いて戴いた10数枚の挿絵の中に、私の構想から外したものもあった

それでも最終的に十分私の心を満たす挿絵が出来上がり、「寶」初版本の刊行にこぎつけた

振り返って不思議な出会いと思わずにはおれない

広瀬氏とは今もって親しいお付き合いをさせていただいているが、この紙面を借りて改め

て感謝の意を述べるものである

「寶」は私一人のものではない

つたない私を助けていただいた多くの人の、与力のお陰である

平成19826