北海道その三

 

二日目

今日のメインは有珠山・支笏湖・洞爺湖そして宿泊のウィンザーホテルである

函館から室蘭の港町を走り抜けた

室蘭港の両岸を繋ぐ華麗な白鳥大橋を渡り、町はずれの地球岬に立ち寄った

地球岬は地球が丸い事実を実感できる灯台のある岬で太平洋を望む眺望が素晴らしかった

水平線の視界が230度近くで、本当に地球が丸いのが分かるような眺望であった!!!

40年前のサラリーマン時代、港湾関係の検数協会に従事していた

であるから室蘭港の規模を是非見たかった

室蘭湾両岸を繋ぐ白鳥大橋を車で渡り、爽快であった

そして室蘭を後に、登別に向かった

登別温泉口から登別地獄谷の湯煙りを覗き、有珠山のロープウエイに乗る

山頂で昭和新山を確認し、下って国立公園の支笏湖に向かった

承禎が小学5年生の頃、母親式部と亡くなった父親正俊と登別温泉の旅行した事を思い出

し、感慨深い思いで登別を旅した

登別を下り静寂の支笏湖を眺めながら半周し洞爺湖のウインザーホテルに向かった

一般道からウインザーホテルへの道は緩やかな坂道のカーブを登り重ね、まるでテレビに

見るヨーロッパのお城に行くような、錯覚に捉われた

ホテル到着直前、遠くの山陰に落ちてゆく真っ赤な夕日が、我々を祝福しているかのよう

であった。

ウインザーホテルは安倍総理がGセブンの先進国の大統領を招いた超一流のホテルで、是

非記念に泊まりたかったホテルで、宮川氏に特別注文して予約してあった

ホテルの正面入り口に到着すると直ぐにホテルのボーイが、車に来て、荷物を台車に載せ、

我々をエスコートする

こんなホテルに泊まるのは初めてで、エスタブリッシメントの仲間入りしたようで、とて

も気分が良かった!!!

ホテルのロビーにはカサブランカの大輪が三か所に豪勢に飾られ、その花の香りがロビー

一杯に漂い、華麗な気分に浸らせる

また薔薇の中でも交配困難で、貴重な青い生バラも生けてあった

そしてロビー二階から生演奏と華麗な歌声がロビーに流れて、我々を迎えてくれた

そしてロビー正面一杯のガラス面に洞爺湖とその中島が神秘のたたずみで、心の中で思わ

ず、ワンダフル!!凄いと声を上げた

一泊何万円であった(予約会計は宮川氏まかせ)

G7の大統領が宿泊したホテルである

ロビー通路の一隅にオバマはじめGセブンの大統領一行の記念写真が飾られてあった

感嘆のため息、素晴らしいの一言であった

函館と小樽のタクシー運転手にウインザーホテルに宿泊する事を話すと、羨望の声であっ

またホテルの地下の駐車場にも、超高級車が何台も並んでいた

旅の思い出に、このホテルを強く希望したのが承禎である

承禎は、平素は質素であっても、人生には超一流の体験と最高の贅(ぜい)が、承禎のス

ティータスなのである。

その晩は洞爺湖温泉まで車で繰り出し、ブラボーの祝盃を重ね、代行運転でホテルに帰還

した

最高にリッチな夜であった

承禎の下手な俳句や短歌では到底詠めない程、素晴らしの一言であった

平成26722