夜の品川

 

第一日目の夜である

しかし、新幹線の中でチビリチビリと飲んで来た

そして、靖国神社とスカイツリー・そして三井記念館である

電車の路線が違い、結構神経を使った

それに結構歩き、かなりきつかった

それでも、久しぶりの東京で有る

しかも品川は初めての町である

片手に缶チュウハイ

少し、ブラついて、歌舞伎町へ行こうとホテルを出て駅方面に向かった

そして駅前の交差点のビル壁にもたれて、周りのビルを眺めていると、女が声をかけて来た

どこゆくの?今晩誘ってくれない、1万5千円でよいから!!サービスするよ!

・・・・・・・・・・・・

一瞬、顔を見て、年齢を計算する

(年は45前後、いやもう少し年増か?顔はマアマアか・・・!)

一瞬戸惑っていると

腕組して横に身体を寄せて来た

食事奢(おご)って

安て、美味しい店あるよ!!!いこうよ!!

女に弱い承禎である、優柔不断!!!女難の相

マア女性と一緒に食事をしながら一杯やるのも悪くないと、腹を括った

しかし内心は、この女性とベットインする気は2割程しか無かった

彼女の薦められるママに秋田名物の専門店に入った

そこで、秋田山海の何品かと焼酎ロックを注文した

余り乗気の無さそうな、私の心の中を見破り、食べながらも盛んに身体を寄せて来る

話していて性格は悪くない

まだ迷っていた

恐らくもう彼女の年齢になるとソープランドも採用されない

町角で男を拾うしか、生きる術は無い

よくよく考えると、それに乗る自分も情けない

余程、女好きな男とふんで、甘く見られたのである

俺の顔の額に「女」の「又」に「力」『努力』の文字が描いてあるのだろう

努力の塊(かたまり)

鼻の下の延びた、間抜けツラ!!!

女難の相????

ホント

昔、東京へ来た時、やはり大きなホテルのロビーで、同じように女に捉まった

台湾の女性であった

余程、女好きのカモに見られるのだろう

相手はプロ、しかも真剣である

参った

その時は?

勿論OKであった

しかし今回は止めた

歌舞伎町へゆけば20才代の女性が来る

どう断るか

今日は飲んでいて駄目

明日電話するから

彼女は、うそ!!!一万にまけるから!!!今日よ!!!

電話番号と名前教えてくれ、必ず掛けるから

3000円チップやるよ

だから今日は駄目

私のかなりハッキリした断りの言葉に、彼女は諦めた

そして食事代4000円を払って、何とか別れた

歩くと酔いが増す

歌舞伎町へは止めた

疲れた

ツクヅク、努力の塊(かたまり)、自分の阿呆さ加減に呆れた

考えれば、今日は靖国神社へ詣でた

女も知らずに、特攻に逝ったい英霊も多い

今日一晩は、自制しよう

そんな思いもあった

ホテルに帰って、風呂入って、バタン・キュウであった

平成251028