黒川総三先生@

 

黒川総三先生の本業は同じ不動産屋であった

しかも同じ高岡の不動産協会に所属されておいでた

高岡市内の某物件で黒川先生が売方、そして私が買主を付けて契約を纏め上げた

それがご縁で時々先生の事務所を訪れることになった

ところが黒川先生の不動産事務所の書棚に、万葉集や中国の本そして難しい漢字の辞典が

ビッシリと並んでいるではないか!?

お会いした当初の頃は、万葉集や中国の事など私には全く別世界の事でした

時々書棚の中国から取り寄せた原書などを見せて私から質問すると、中国語で読まれる

・・・・・・・・・・・・!

あっけにとられて、ただ凄いなと感心するばかりであった

そのうち協会の、事務の女の人や何人かの人から黒川先生の教養の底知れぬ深さが私の耳

に伝わってきた

そして時々氷見の図書館でもお見受けするようになった

後年その黒川先生に「寶」の韻文、九文字を解読戴く事になるのである

黒川先生との出会い無くして「寶」の解明は無かったのである

運命の必然を感じずにはおれない

平成19822