スナック紫〇花

 

湊川沿いにあるこのスナックも思い出深いお店である

「寶」解明時私はよくこのお店へ足を運んだ

スナックでウイスキーを舐めながら一人で書き進んだ原稿や関係本を読んでいるのである

そして時折カラオケに興じるのである

多い年は、一年の内100回前後は足を運んだ記憶がある

お客にしてみれば、スナックに来て殆どものも言わず本を読んでいる、変人奇人に映った

であろう

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大方のお客の目的は、接待・ママやホステスとの会話、カラオケその他であろう

スナックへ一人で来て、殆ど連日のようにカウンターの隅で難しい本を読み、時たまカラ

オケを歌い、また本を読む・・・・・・

時には、私に聞こえよがしに、嘲りの言葉を囁く

中にはあからさまに嫌味を投げかける者もいた

そんな連中の脳構造は単純極まりない人間達、と無視を通した

もっともそこの来店客で、読書量で私より多いと言う人はまずもっていないであろう

氷見のレベルの低さは今に始まった事ではない

まあ、その頃から見れば減ったが、スナックや居酒屋で本を読む習性は今も変わらない

私にとってこのお店に限らずスナックへ通う事は重要問題なのであった

その理由を述べておこう

@     バブルは必ず弾ける、とんでもない不況が襲ってくる

「寶」解明に完全没入していては景気の状況また地元氷見の状況が分からなくなる

私は飲みに来る人の人数、顔の変化、来店客の変化、耳に入ってくる話のどこかに景気

の変化を嗅ぎ取っていたのである

これは貧乏性の私の習性なのである

A     カラオケは息詰まる戦いの中のストレス発散であった

B     アルコールは脳の回転に不可欠な刺激剤であった

私は常々思っている一石3鳥の男!

自分で言うのも何だが、危機予知能力、動物的勘は人より発達していると思っている

分かりやすく言えば、人より病的に臆病なのである

このお店は景気のバロメーターを計測するには格好のお店であった

役所の人間、青年会議所、商工会議所その他各種団体、漁業農業商工観光業者とバラエテ

ィに富み、 ママの頭の程度も氷見としては比較的ランクが良かったからである

全能の95%以上を「寶」に投入していても、臆病さゆえ私は、現実を忘れる事はできな

かったのである

そんな私の心の中を読んだ客は一人としていまい

家族を喰わせる

より大きな安定と安心を得たい

その為の「寶」解明であった

このお店にも一時期私の頭の氷が用意されてあった

いずれにしても「寶」解明の7年間、私の予感どおり景気はズルズルと底なし沼へと落ち

込んでゆくのである

そうそうこのお店のママは私を超能力者今でもと思っている筈である

このHP読者は富山長野連続殺人事件の私の記事を読まれた筈である。

日本中で逮捕翌日事件を完全透視した人間は日本中で私一人であろう

その事を確かめたければこのお店のママに聞かれたし

それぐらいの超人的勘が無ければ「寶」は解明できないと一人悦に入っている

オホン

平成19822