墓参り
お盆である
例年の如く私も一応墓参りにゆく
祖父、父、兄が眠っている
今年、亡き兄の息子の満君が、本家の墓の一部を直してくれた
ありがたい事である
先祖を手厚く祀ってくれている
高木家の本流は安泰である
ありがたいことである
兄は弟の私より偉かったと思わずにはおれない
私の骨は海に散骨
私が死んでも新聞には一切載せない
それを後継亮に厳命してある
それが承禎の美学である
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家系である、私同様、祖父、父親、兄3人とも酒が好きであった
立山酒造の冷やした冷酒を墓に供えて、そして墓にそのお酒をかけ、最後の一口飲んで参
拝の儀として来た
今年は私にとって特別な事を報告してきた
嬉しい報告であった
更に「寶」が世に出ん事をお願いしてきた
その前の日、大兄辰の墓にはローソク立てにタバコを供えて来た
大兄辰は酒が飲めずタバコが好きであった
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妹の所へは行けなかった
心で手を合わせるしか無い
私は悪運が強いから、まだ皆には当分会えそうに無い
今生で、しなければならない事が山積している
虫のいい話だが、あと少し見守って欲しいと、お願いしてきた
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平成19年8月19日