読書ニ
先日買い求めた『ことわざ・名言事典』に、読書について世界の偉人・哲人の名言が載っ
ている
その中の読書の項目にこんな名言が載っている
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★全て良き書を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話するようなものである
デカルト
A
★人は一冊の本を作る為、図書館半分をひっくり返す
サミュエル
B
★人生は非常に短く、静かな時間は僅かしかないから、つまらない書物で時間を浪費す
C
べきでは無い ラスキン
D
★一冊の本の背後には必ず1人の人間がいる
エマーソン
どれも、けだし名言である
そのなかの★Aはまさにその通りである
承禎も「寶」本刊行にいたるまで、約8年4万5000時間を要した
氷見・高岡の図書館・石川富山県立図書館・万葉歴史館・明文堂・東京神田の中国書店
など関係諸本を殆ど目を通して来た
その中で、全13巻の『大漢和辞典』を3回と必要語彙の三分の一を三回、一つ一つ丹念
に調査した
文化勲章を受章した諸橋先生の『大漢和辞典』を4・5回調べる事、それ自体普通の図書
館を全部ひっくり返す程の騒動である
まさに発狂状態であった
中国四千年の歴史を一気に攻めるのである
漢文化の歴史を根底から覆す戦いであった
日本中の大学の教授でそれ程の戦いをした人間は正直1人もいないであろう
であるから、今日現在も誰一人反論できないのである
人生一度しか無い
ただ只、大兄辰はじめとして限られた人との出会い、そして先祖と天に感謝である
これからは、勉強では無く、楽しむ読書に舵を切る
上記はいずれも含蓄のある名言である
平成承禎も戯言(たわごと・ざれごと)を一言残しておこう
●「寶」本は俗に云うなみの一流と、超一流とのリトマス試験紙である
●真なる著書は死に身を投じた者への天地の導きである