朝青龍騒動に思う
天下の横綱がうつ病の一歩手前と報道される
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信じ難い話しである
偽りの診断書を協会に提出し巡業に同行せず、帰国してサッカーに興じていた
その朝青龍に相撲協会は2場所の出場停止という前代未聞の処分を下した
本人がもうダメだと漏らすほど厳しい処分である事には間違いないだろう
相撲道には確か「心」「技」「体」を磨く筈である
磨く順位は「心」が一番である
技・体・心でもなければ、体・技・心の順位でも無い
まさに心・技・体・「心」こそ、順位は一番なのである
横綱は不動の心をもった天下の横綱なのである
恐らく横綱を締めるまで想像を絶する稽古をしたに違いない
人一倍の強い精神力がなければなれない
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私は思う
頂点を極めて傲慢になったのでは・・・・・・・?!
人間どんな者も傲慢になったら奈落の口が開いて待ち受けている
私は思うのである・強さとは優しさと思うのである・・・・・・・・
勝負と別に、真に強きものは強靭な心と強靭な優しさを兼ね備えた者でなければならない
優しさは周囲すべての人に払う気配りであろう
強さの表裏はモロさでもある
だからモロさを補うシナヤカな心が必要なのではと思うのである
強靭の「靭」にはシナヤカの意味が含まれる
強いには強固、硬いの意味が含まれる
硬いは硬直に繋がる
硬直は視覚が狭いの意味を内包する
傲慢になったら周囲が見えなくなる
傲慢は硬直した視覚でもある
優しさは、柔らか、柔軟を含む
私自身にも言える
他山の石、気をつけよう
「寶」解明も多くの人の与力、支えがあって成し遂げたものである
頭の固い、傲慢な人間ほどイヤなやつはいない
男でも女でも同じである
朝青龍騒動で、ふとそんな事が連想された
いずれにしても朝青龍には今一度己を見つめ直して是非、乗り越えて欲しいものである
ついでにいらぬ事を記しておこう
「朝青龍」の名前を独断と偏見で解説しておこう
「朝」の文字には「日」「月」が含まれる
朝には日月すなわち宇宙そして陰陽を内包する、
「日」「月」は共に画数が四画で計八画である
日の上下に「十」が二つで計二十である
二十と八画で28、中国古代の天文は28宿を指す
朝青龍の故国はご存知モンゴル、モンゴルの英雄はチンギスハーンで彼の事を“青き狼”
と称えた「青」は砂漠の狼であろう
その草原を駆ける馬はチベットがモンゴル帝国を築いた戦士でもある
中国では昔から八尺以上の馬を「駟」(シ)と呼び龍の化身であるとした
勿論「龍」は皇帝の紋章である
即ち宇宙の王者の意味を含蓄する
王者といえども傲慢になったら奈落の底である
頂点からの転落は常人の比では無い
朝青龍よ傲慢を捨てよ
さすれば道は開かれよう
平成19年8月12日