その14・故「竹岸司法書士」

 

竹岸先生を知ったのは不動産の仕事からであった

温厚なお人柄であった

竹岸先生から「大漢和辞典」の存在を知った

図書館の休みの日、調べられなくて先生の事務所に駆け込んだ

最早その頃妻は、私を兵糧攻めにかかった

まったくお金だけの女であった

古本屋で聞くと『大漢和辞典』は15万円位であった

他の書籍も必要、そしてワープロも必要、調査の旅費その他、私自身苦しいやりくりで

あった

別れた妻の無理解、兵糧攻めに私の忍耐は限界状態であった、

私はその怒りを「寶」解明に沈めていた

平成19717