★★★
『蜩(ひぐらし)ノ記』葉室麟
高岡の居酒屋のママに推薦され、インターネットで注文した
最近は、明文堂へ行かずに、インターネットで取り寄せている
明文堂へ足を運ぶ時間が惜しい
最早、読みたい本が、ほとんど無くなった
残りは小説部門しかしか無い
この本は江戸時代を舞台にした小説である
読んでいて昔の武士は大変である
今の役人とは違う
失敗すれば切腹である
主人公のような不理屈な理由で切腹した事例は山ほどあったろう
マア現代の役人も、見かたを変えればお気の毒である
一度しか無い人生、その人生の40年間を、つつがなく、凡々と送るのも大変である
仕事に対する真摯な考え方が確立されてないと、務まらない
承禎には、そんな能力も無いし、性格的にも絶対に務まらない
何か別の打ち込む趣味がないと、承禎なら発狂する
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マアそれは置くとして、推薦戴いた割には、面白く無かった
そのため、前に進むのが遅々として進まなかった
二週間はかかった
他の本が追い越して先に行く
それでも最後の30頁になって漸く面白くなった
東野圭吾の「白夜行」と同じパターンであった
私の場合読書とは忍耐である
「寶」で二十数年費やした
そして十数年待っている
読書でセッカチな自分が忍耐力を養った