頭に氷・そのJ

 

最終本を書き上げる頃、私は帽子を被り、そして頭に氷を載せていた

頭に血が昇った状態で、氷を載せていると気持ちが良いのである

何年ほど氷を載せていたか、はっきりは分からない

3年前後は間違いない

何処へ行くにも頭に氷であった

飲み屋でも本を読んでいる

お店のママが氷を用意して待っていた

最後誰かが頭の血の廻りが悪くなって禿げるよ・・・と言った

鏡で良く見ると少し禿げかかっているではないか

ギャー

イッペンで止めた

それ程、頭に血が昇り、酷かったのである

平成19716