「頭に血が昇る」そのI

 

あまりのスピードで駆け抜けてきたので、記憶に霞みがかかった?と言うより空白のような

年月がある

だから分かったところから書く

何度も触れたが書き直した新刊「寶」本は23日間で書き上げた

頭に血が昇るとはこの事であろう

書き始めて何日目か記憶していないが額に小さな血の豆が出来、それが見る見る米粒くら

いの大きさになったのである

そして耳の裏側の皮膚の下に、おできのような塊が同時に出来た

額の血豆は書き上げてから、次第に干からびて固くなって、最後は取れた

耳の後ろは今も皮膚下で固まってしまった

まさに頭に血が昇ったのである

本を3冊刊行した図書館のM氏が、私の原稿の日付を見て超売れっ子作家のスピードと思

わず漏らした

自分でも物凄い集中力と感嘆している

平成19716