解明突入時A
そうそう、高岡から氷見市へ主戦場を移し、不動産仲介業から賃貸業に転換する前後、
私は骨董品の市に出入りしていた
富山・小矢部・その他、全国のプロが集まる市に出入りしていた
またプロの骨董商と骨董のやり取りを頻繁にしていたのである
その数約2000点である
父親が何十年で蒐集した約1000点の骨董品を処分し、さらに買い入れた約1000点の骨董
も放出し代わりに30点程の上物に替えたのである
下手物を複雑な取引を繰り返し、上物に替えたのである
ガラクタの品はいらない
数は少なくても上物ばかり集める、方針転換である
私は20代から、機会ある毎に美術館や骨董店を覗いていた
また焼き物が好きで、良く陶磁器関係の本を眺めていた
そんな伏線が「寶」と運命の巡り合わせを導いたのである
その頃は兎に角、不動産業と骨董それに人目をはばかる数人の女性とのデートと目の回る
忙しさであった
勿論高岡の桐木町は連日連夜繰り出していた