「・・・・・悲しみ」

 

私に取って大切な大切なご夫婦の息子さんが死んだ

しかも二人の長男である

二人を悪く言う人を何十年間聞いた事が無い

夫婦とも苦労人で、笑顔を絶やさず

他人の悪口を吐いたのを聞いた事が無い

長年周囲を気遣うご夫婦である

・・・・・・・・・

その長男が自殺した

     ・・・・・・・・

一報に絶句した

     ・・・・・・・・

悲しみと怒りをどこにぶつけてよいか分からない

     ・・・・・・・・・・

事情は何も聞いてはいない

・・・・・・・・

しかし私には瞬時に理解した

・・・・・・・・・

原因はその妻である

     ・・・・・・・・・・

葬儀は昨日!!!!

     ・・・・・・・・

私は香典を〇に託して参列しなかった

     ・・・・・・・・・・・・・

ご夫婦の顔をまともに見れない!!!!

・・・・・・・・

それが辛かったのである

・・・・・・・・

参列しないことに、何を言われてもよい

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

悲しみと空しさ・・・混濁の涙が、奈落の底に落ちてゆく

・・・・・・・・・・・・

怒りで胸が張り裂けそうである

     ・・・・・・・・・・・

また一つ、

砂浜で築いた楼閣が、波に呑まれて崩れてゆく

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

浅はかな・・浅はかな・・・女のために

・・・・・・・・・・

窓の外の闇が、悲しみを押しつぶす

・・・・・・・・・・

     ・・・・・・・・・・

全てを投げだしたくなる

     ・・・・・・・・

南無・・・阿弥・・・・!!!!

     ・・・・・

     ・・・・・・・

平成1962