「・・・・・悲しみ」
私に取って大切な大切なご夫婦の息子さんが死んだ
しかも二人の長男である
二人を悪く言う人を何十年間聞いた事が無い
夫婦とも苦労人で、笑顔を絶やさず
他人の悪口を吐いたのを聞いた事が無い
長年周囲を気遣うご夫婦である
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その長男が自殺した
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一報に絶句した
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悲しみと怒りをどこにぶつけてよいか分からない
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事情は何も聞いてはいない
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しかし私には瞬時に理解した
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原因はその妻である
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葬儀は昨日!!!!
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私は香典を〇に託して参列しなかった
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ご夫婦の顔をまともに見れない!!!!
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それが辛かったのである
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参列しないことに、何を言われてもよい
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悲しみと空しさ・・・混濁の涙が、奈落の底に落ちてゆく
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怒りで胸が張り裂けそうである
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また一つ、
砂浜で築いた楼閣が、波に呑まれて崩れてゆく
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浅はかな・・浅はかな・・・女のために
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窓の外の闇が、悲しみを押しつぶす
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全てを投げだしたくなる
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南無・・・阿弥・・・・!!!!
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平成19年6月2日