ジグソー・パズルA
どれほど巨大なパズルであったか少し話そう
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「寶」のパズル中国史は4000年の巨大壁画です
そしてそのパーツは、まず唐代史・道教史・陶磁史・中国思想哲学史・皇帝文化史・印章
史・篆刻・漢字学・中国民俗史・獅子文化・漢詩の世界・渡来文化・古銭史・易・陰陽五
行・書道史、その他パーツの数は4000年ですから4000個はあります。
途方もない数のジグソウ・パズルです
しかもその中で、道教がやっかいです
道教は今もって神秘的宗教です
『道教の大事典』と云う本があります・
関西大学の坂出祥伸先生が責任監修して60名以上の大学の先生が各パーツを受け持って
刊行されている
大学の60名以上の先生方が寄り集まって書くほど、道教世界は広く奥行きが深いのであ
る
しかも、それに難解な易が加わるのである
それでは、パズルに取り掛かる前に中国四千年の歴史を縦にザァーーーと、見渡す
この獅子印「寶」は、陶器では無く磁器である
従って唐代以前、磁器が生まれていない隋時代以前はカットである
本当は、最初唐代は除外していた
なぜなら、有名な唐代の唐三彩は陶器である
そして唐白磁を私はそんなに重要視していなかった
唐白磁を陶器から磁器に移行する途中の半磁器であろうと無意識的にタカを括っていた
次に考えたのは、これは天子皇帝の宝物であると同時に道教の法印である
従って、道教を心酔する皇帝を探さなければならない
磁器の名品は宋代に多い、しかも宋代の皇帝徽宗は美術コレクターとして名高く、しかも
道教に心酔していた
私は徽宗帝に間違いないと頭から信じ込んでいた
しかし調べれば調べるほど疑いがでる
3・4ケ月徹底的に調べたがどうも、徽宗では歴史事象がピントこない
どう考えても歴史が整合しないのである
そのため途方に暮れた
平成23年1月21日