現金問屋D

 

当時まだ千里ブロックをしていた頃である

トヨタの一d・トラックをもっていた。

そのトラックに薬のカートンを山積みし、シートを被せ、厳重にロープをかけて薬屋のO

氏と東京世田谷に直行である

電話帳の住所だけが、頼りである

世田谷がどれ程広い地域か!そんなことお構いなし、兎に角猛スピードで東京世田谷の薬

問屋へ一直線である

私の車のスピードに横に載っていたO氏は呆れてしまって、黙りこくった

東京の環状線内と思うが、途中、道を三回聞いただけで、その会社の前にピタリと着いた

途中何時頃に着くか電話を入れてあったので、50歳前後の社長と、もう少し年上の感じ

の部下一人が待っていた

会社と言っても、30坪程度の二階建ての古いビルであった

早速社長は荷を数え、その中の何個か無作為にサンプルを取り出し、そしてOKを出した

今一度荷を数え、750万、キャッシュをテーブルに置いた

その現金を腹巻にドバッとしまいこんで、帰ろうとすると、その社長は言った

盗品であろうが、何であろうが関係ないから、まだあったら全部買うから持ち込んでくれ

     ・・・・・・・・・・・・

その社長は、君の度胸はなかなか大したものだ!!!

と私を評した

ホント

兎に角、内心ヤッター

また来る可能性を匂わせて、ビルを後にした

!!!!!!!!!!!!!!!

ドヒャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

氷見へ一直線

!!!!!!

 

平成22823