マル秘「現金問屋」B

 

実はこの品物は当時某製薬会社の名古屋支店長と彼が組んで会社の横流し製品であった

一歩間違えば犯罪に加担したことになる。

しかも薬剤は薬事法があって、一般のものには売れない

私が直接売れば薬事法違反で逮捕される

今から考えると危険な賭けであった

本当の事を言えば自分の預貯金は当時1300万前後であった

それが500万円賭けるのであるから勝負であった

しかも私のマッタク予備知識の無い世界である

彼の鋭利な頭脳と私の勘だけであった

後から分かった事であったが、その10万アンプルの量は、裏日本

全部それに九州・北海道の胃腸科の全ての病院の一年間の使用量より大きい数字であった

殆んど無理、恐ろしい話に乗ったのである

普通なら、500万円、パー!であった

                           平成22818