小沢問題
私はへそ曲がりである
異端・反骨派である
弱い立場の人間を見ると、感情が倫理や道理を上回る
弱い立場に置かれた人間が嫌いでも、擁護したくなるのである
今まさに小沢氏を、野党・与党を問わず攻め立てている
何より新聞テレビが酷い
新聞テレビは世論調査を盾に小沢氏の国会喚問を騒ぎ立てている
世論調査は衆愚政治の煽情兵器みたいなものである
マスコミは国民の味方、正義の旗手を装っているが、これは飯の種なのである
かって、マスコミは故田中角栄先生を、寄って、たかって叩いた
ガリバーを小人が集団で攻め立てる様相であった
決然と戦ったのが当時の渡部昇一先生であった
確か真昼の暗黒と裁判と指弾していた
私は腹の中で巨大なマスコミが一国の総理をリンチにかけていると映っていた
マスコミは騒ぎ立て煽り、そして自分らの飯の種にしていた
彼らは、社説でも何でも末尾に自分の名前を書かない
そして決して責任を取らない
私が何十年間で評価したいと思ったのは三浦和義事件である
今この大恐慌の時代、田中角栄がいたらと願う「声なき声」が聞こえる
闇将軍と云われながら国民の圧倒的人気があった
堂々としていた
今また政治家は悪、マスコミは庶民の味方、国民世論(世論調査)代表イコール善人であ
る
コメンテーター達もテレビ受けする善人顔である
ひきかえ、小沢氏は大衆受けする顔ではない
悪役タイプの顔で損をしている
政治家は善人であっては困るのである
善人は教育委員会委員長か学校の校長で良いのである
かって田中角栄が総理になった時、マスコミは今太閤、庶民代表と囃し立てた
そしてロッキードで手のひらを返し、叩いた
政治家に人格者を求める事自体、古今のナンセンスなのである
ヘソから下もそうである
英雄色を好む
並みの人間のジェラシィーである
今、古本屋から買ってきた佐藤昭子さんが書いた「田中角栄」を読んでいる
大好きな親分であった
今、日本を見渡して、本当の男が少なくなっている
むしろ極道の世界に男がいるのではないか
暴力団では無い、極道である
こんなことを書いているから「寶」マスコミが取り上げない
それでもへそ曲がりの性格は直らない
この辺でやめておこう
平成22年12月29日