10月の歌
記録的猛暑が去った
秋来り!!!である
コスモスが咲き
蕎麦の白い花が風に揺れている
今年ほど秋が待ち遠しかった年は無い
空の雲にも秋がはっきりと見て取れる
先日、秋の天使が長い羽毛で夏の空を掃き清めた後に、天使の存在を知らせる意志が込め
られたようなホウキ雲が、西から北の空に軽やかに描かれていた
また、今日の午後、湊川の欄干に立ち、北の空を見やると、これまた人魚が秋空に肢体を
横たえ微笑んでいるようなウロコ雲が、一面に息を凝らして広がっていた
ウロコ雲には、夏との決別に妥協の余地の無い強い意志が込められているようで、安堵し
た
二つの雲が余りに鮮やかで、形容しがたく下手な俳句を断念した
季節の循環に感謝であった