女の残花抄
考えるに「番茶も出花」?!、女性は若いが一番である
どんな器量の劣る女性でも、17・18の頃は可愛い
そして美人の女性程、お気の毒である
牡丹の花・芍薬・百合の花・キレイな花程、枯れれば無残である
美人が年をとると、鏡を見るのが辛かろう
中味の無い美人程辛い
美智子皇后は特別であり、八千草薫・森光子さん等も別格である
私は自分の母親式部を一人の女性として、一人の人間として客観的に考えるのである
無学な式部であった
そして、他人に対し女性の色気を発した姿、言動を只の一度も感じた事は無かった
HP「式部」でも書いたが兎に角商売一筋、夫、正俊一筋であった
商売が楽しくて楽しくて仕方が無かった人生である
自分の夫正俊のことを百点満点と言い切った
そして、自分の人生を面白かったと、満面の笑みを称える
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これは逆から考えると、大いに問題のある人生ではあるが、世間にそうそういない女性で
ある事は確かである
そのため、息子の自分から云うのも何であるが、老いた女性の醜さが無い
最近、若き頃あんなに素敵であった女性の老醜を見ると、心の中で呆然自失になり、思わ
ず通り過ぎてから振り向く時がある
また、母親を見舞って特別養護老人ホームに行って、色んな痴呆の老女を見ると、その女
性の人生をアレコレ想像するのである
自尊自立して一生懸命生き、笑いと感謝の念で生きた女性は老いても奇麗である
私はその点で母親式部を誇らしく思うのである
私は若い頃もの凄い美人であった女を幾人か身近で見てきた
自分の容姿を誇り、お金だけしか信じない、しかも教養ゼロに近い女を知っている
歯が抜け、頭の毛が抜け、顔全体が老醜で覆われたとき、無残である
男より女の方が間違いなく残酷である
式部の人生は、何に対しても感謝の気持ち!!!笑顔、信仰心、そして何に対してもモッ
タイナイの心を持ち合わせている
式部は 一日に一度は仏壇の前で必ずお経を唱えている、
また私が持ってきた果物、お菓子、飴玉などを必ず、仏壇に供えている
式部は尋常小学校しか出ていない、無学な女性である
しかし、学歴の高い女性より、実践で培った豊かな教養を身につけている
身近にいる
誇れる素敵な女性の一人である
平成22年6月20日