★★★★★★★
「遣唐使の光芒」森公章
図書館の新刊本である
「寶」の時代で大いに関係がある
自分には、過去に読んだ本と重複するが、それでも目を通しておく必要がある
しかも、真剣に目を通す
参考文献が百冊以上である
大著、圧巻である
「寶」解明時、「寶」が日本に来た経路にヒントはないか、当時遣唐使の関係諸本をそれな
りに読み漁っが、これ程研究された著書に出会わなかった
時代を下げた鎌倉五山、江戸の銭屋五平まで調べたが駄目だった
著者は現在東洋大学教授で文学博士とある
早速、先生のホームページを検索したが、無かった
やむなく、東洋大学文学部宛てに、メール送信
この先生でも、「寶」は無理であろう
狭義で専門過ぎる
それでも「寶」は、先人の諸先生の専門的研究の積み重ね、その賜物である
「寶」解明発掘は、日本で片手に入る、馬鹿だから出来たのである
ホント
この本は「寶」の時代の歴史の裏打ちである
真剣に舐める
「寶」でかなり勉強したまで読んでいて辛いが楽しい
★留意箇所のページを書き込んでおこう
18〜21頁年表
49頁4行目「天宝12載」年に載を使用
53頁5行目「玄宗」伝々
107頁〜109安史の乱、後も遣唐があった
★『旧唐書』日本国伝
字句の間違い
★ 126頁7行目「将来」は「招来」の間違い
151頁に「九世紀中葉」は「九世紀半ば」の間違いか確信がもてなかったので調べたら
「なかば」でなく「ちゅうよう」で正解で、私の学識がないだけであった
恥ずかしい
また「寶」の周辺域に厚みを加えた
先生の取組まれた分野は遣唐使と云う分野で、「寶」からみれば、周辺域の一分野の研究で
ある
それでも、遣唐使の時代の総纏め的大著である
勉強になった
「寶」渡来の痕跡は無かった
もっと時代を下げてであろうか、これだけは謎である
しかし現実にあるわけであるから、大した問題では無い
それに拘ったりしたら、歴史の永久迷路に入ってしまう
確実に暗礁に乗り上げる
切り捨てて正解であった
一応先生に敬意を表して、★マーク7つにしておこう
面白かった
平成22年7月21日