土産とホームシック

 

砺波のチュリプ・フェアーの頃である

であるから、四月の中頃であろう

来日して4ケ月が経ち、エラーはホームシックにかかっているのが、痛いほど分かった

頬がコケテきていた

私は、それまで国際電話カードをかなり買って渡した

息子が電話に出た時、ガラス越しに嬉しそうな弾んだ声が外まで聞こえた

そしてエラーの子供の服や運動靴、玩具その他を買い求め、送るようにしてやった

しかも成長を勘案して何着も買う

それも何回もである

さらに、両親、兄の子供の分もである

彼女の服は勿論である

さらに、新湊の電気店に行って電化製品を買う

ヨーロッパと日本と電圧が違い普通の電気店には売っていない

最早ヤケクソまでゆかないが、腹を括った

戸出の郵便局を良く利用したが、とにかく航空送料が高くついた

お土産と送料も含めて約100

食事とホテル代、その他で100

現金は見事にジャスト100万であった

それでも、今もって悔いは無い

我が人生の男盛りの貴重な6ケ月である。

エラーは「寶」解明に向かう前の、天からの最高の贈り物であった

     に一億円隠蔽され、更に5000万円支払った事を思えば安いものである

人生はお金だけでは無い

人と人との出会い、楽しい思いでは宝ものである!!!

エラーに思い出よ、ありがとうである

 

平成2232