★★★★★
「白夜行」後半
この本は全編で860頁である
半分程で中断し、ユ○子に貸し出していた
ユ○子が読み終わり、返却なったので、再び読み始めた
可愛い○○ちゃんとの約束で、辛抱強く読んでいる
現在600頁越したが、文章も素直で、難しい漢字は殆んど無い
読み初めは、単調で断ればよかったと、後悔したが、ここへ来て少し面白くなってきた
物語はバブル期で、私に印象深い時代である
唐沢雪穂の人間の内面がお引取り願った●に少々似ているのである
登場の唐沢より、お金に関し悲惨な時代を過ごしている
●が株をやってたのは、NTTの上場がなされた、小説と同時期である
唐沢雪穂程、頭の切れは、鋭く無いが、お金に対する執着、人間を欺く狡猾さは、変わら
ない
唐沢はポイントとなる交際人物を欺く
●は周囲全ての人間を欺いて遁走した
全てが露見する状況を察知し逃げた、そして6年を過ぎた今も所在を隠し通している
45年間付き合った、周辺の友達とも一切の連絡を断った
プライドの高い●である同窓会も最早ゆかないであろう
加えて唐沢より酷いのは、自分の子供にも嘘つき続け、わが身以上である筈のものを捨て
た
唐沢は片親である。●の父親は親として存在しない方が良かった人間であった
人間として最も必要なモノが、完全に欠落した親であった
片親より悪かったと言っても差し支え無い
そんなことも時々脳裏に湧いてきて、鬱陶しい「白夜行き」の列車に乗っている
現在642頁である。
★651頁7行目「土地鑑」は「土地勘」の間違い?
可愛い○ちゃん、真面目に読んでいますよ
考えると前半の間違いも「土地鑑」であった
失礼、正確に確認する
『大字林』辞典で調べたら、「土地鑑」でも間違いではなかった
!!!!!!!!!
参った
私の誤謬であった!○ちゃんスミマセン
これぞ、勘違い!!!
・ ・・・・・・・・・・・・・・
マアそれでも、一般的に「土地勘」の方が多い筈である
パラパラ「勘」を考えるに、勘案・勘定・山勘・勘考・割り勘などがある
一方は「鑑」には鑑定・年鑑・鑑識・印鑑などが思い浮かぶ
この場合、「鑑」は、断定的と云うかニュワンス的に固い感じがしてならない
対して、「勘」は大雑把、軽妙な感じで、本書の文体の流からして当を得ている感じがする
東野氏の素直な文体に似合わず「土地鑑」は固い気がする
いらぬ所で手が止まった
前へ進もう
5月3日、昼12時過ぎ遂に読み終えた
○ ちゃんに、終了のメールを送った
なかなか、緻密に計算された小説であった
発端の事件から20年近く経つ、その年月を多分読者に感じさせる為であろう、この本は
長編である!!!
場面、場面の描写がなかなか平易でありながら巧みである
唐沢雪穂の心の闇を語る所が極端に少ない
篠原亮司の心の闇を語る場面はゼロに近い
唯一亮司の人間性を語るのは切り絵である
物語のそれが、逮捕、自滅のキーワードであった
東野氏の緻密に計算されたポイントである
殆んど二人を語る場面が無いにも関わらず、著者は物語り全体で二人の人間像を無言で語
っている
もの凄く緻密に構成されてある
唐沢雪穂が再婚相手の娘を亮司に犯させ、馬乗りになって、自分の過去を喋る箇所
は語気迫る、迫力である
三号店開店前日に語る彼女の短い過去からの人生観。
そしてラストの、「この男は誰ですか」の一言に雪穂の生き方全てが吐露、凝縮されている
刑事はその一言で、全てを理解した!!!
ある意味、二人もまた、血と育った環境と大人達、そして時代の犠牲者でもある
ラスト、雪穂が逮捕されず、足早に去っていく所で、物語を終結させている
ここが、著者の凄い所である
その後は読者が完結の残りを各々描いてくださいと、云っている
心憎いエンド、演出である
○ ちゃん、なかなか面白かった
● も自分の容貌に吐き気のする程、心の奥底に自信を抱いていた。
欠点の殆んど無い美人でも、何時かは確実に無残さを露呈する
そして、何時の日か、自分と向き合わねばならない時が来る
お金だけの人生、計算ずくめの人生、人を陥れる嘘つきの人生
男の私の想像であるが、多分、女はいつか鏡を覗くのも恐ろしくなる時期が訪れる
そして、それらの過去の人生を心の鏡で、否応無く見なければならない時が来る
空しい空しい、無間地獄が待っている筈である
地球上の果てまで逃げても、自分からは逃れられない
自分の影である
・ ・・・・・・・・・・・・
この物語と私の約20年が並走していた感がある
現在裁判員制度が始まっている
唐沢雪穂の場合、法的重罪を重ねているが、ある意味人間として正当(生存権)防衛の限
度内として、私ならまだ情状酌量で刑の軽減の余地はある
しかし唐沢と比較して、法的罪は殆んど問えないが、●の場合の犯した罪はもっと重く許
し難い
・ ・・・・・・・・・・・・・
昔、昔、舐めたロシアの文豪ドフト・エフスキーの「罪と罰」と云う題材の長編があった
唐沢の場合、法治国家の罪としては重いが、天上の罰は十分考慮の余地がある
● の場合は、その逆である
「白夜行」の題名通り、唐沢は自覚して生きてきた
・ ・・・・・・・・唐沢は傲慢ではない
ある意味、生存のための犯罪でもある
しかし●は無自覚、血からくる、習性であった
そして傲慢の塊であった
・・・・・・・・・・・・・・
姉妹揃って釈迦でさえ熔解できるかという傲慢の塊であった
血と思春期にさしかかる貧しい環境は恐ろしい
それが分からずに、無条件に信じていた男もまた、完全にアホである
罪を問う資格も無い
果てしない空洞、虚無である
よく考えれば、夢から覚めただけの話しでもある
!!!!!!!!!!!
「白夜行」の物語も終わっていない
● の総括も終わっていない
二つの物語の結末は○ちゃんの手に委ねられたのかもしれない
・・・・・・できれば、そう願いたい
・ ・・・・・・・・・・・・・
・ ・・・・・・・・・・・・・
小説は最期の10頁程で、徒労とも思えた850頁を蘇生し、どんでん返し、完全に生か
した
私の何十年の人生を、「寶」が、どんでん返し、逆転するか???????!
自分自身興味の尽きない定めである
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
そうそう、最期に、刑事の事件に対するこだわり、これがナイスである
男の執念が嬉しい
この刑事も「寶」のアホと同じである
こんな男が少なくなってきた
東野氏に拍手である
東野氏は想定した唐沢と同じAB型か???????!!!!
!!!!!!!!!!!!
マンダム・なかなかの者である
理数系の作家の小説は構想が緻密である
津本陽先生も法学部であった
私は特殊学級、遊学科卒。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ちゃんありがとう
・・・・・・・・・・・・・・・
○ ちゃん、小説を殆んど読んで無い自分である、こんな小説を探すとなったら大変であ
○ る!!!!
推薦本があったら、読みます
!!!!!!!!!!!!!
そうそう最期に私も完全にロリコン派
この事件の3年前に20才以上、年下の子と2年半付き合った
このような淫行行為に関し発言権ゼロ
変態――――――――トマレ!!!!!
以上
ハイ、文句無く★マークです
今12時30分、おやすみなさい
平成22年5月3日
追
○ ちゃん、さすが全国ベストテン内
感性が鋭い
・ ・・・・・・・
ハイ、エラー二つは、明日に予定変更
この原稿先に入力
!!!!!!!!!!!!!!!!
h@Zue・・・??????
ムゥニャ・ムャニャ
○ちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーー!×××○○××○
・ ・・・・・・・・・・・・・・・
そうそう誤字無かった
反省
ムゥニャ・ムニャ
・・・・・・・・・・・・・・
平成22年5月4日