★★★
『壇の浦残花抄』
安西篤子
図書館の廃本である
また女性が書いた歴史の短篇集である
安西女史の名前は知っているが多分読むのは初めてであろう
女性から見た、女側の日本史で、歴史の裏打ちである
短編で読んでいても疲れない
@ 那須の与一の、扇の的、義経の八艘飛び、
A 室町魔女伝は昔確かNHKの大河ドラマの日野富子の話しである
この辺の歴史は良く分からない、通説で富子は確か日本の指折る悪女に挙げられる
あまり読みたいとも思わない、それでも短いからサットと舐めた
B は家康の先妻築山御前の話し、家康21巻は昔読んで、あらすじは分かっている
しかし著者はこの築山御前事件を山岡壮八先生の見方と多少異なった見方で書いてお
られる
どちらも歴史の表裏、見方である
パラパラである
C 細川ガラシャ
知っていたが利休と勘違い光秀の子であった
Dお福徳川家光の養母、春日局パラパラである
戦国時代の女性も運命に翻弄される
重い本の合間、合間に読むのに手頃な短篇集であった