逢瀬の期間
エラーの滞在日数は半年、180日である
彼女達が来日した正確な日は忘れたが、12月の半ば以降と記憶している
そして彼女達がホステスとしてお店に出るようになって一週間程で私は出会っている
12月の20日過ぎ、暮れも押し詰まった頃である
家族の為、寝食を惜しんでガンバッテいる私に、超ビックなクリスマス・プレゼントであ
った。
超・超・ビックなトナカイが、はるかヨーロッパのウクライナから来たのである
計算すると帰国は6月の初旬である
よし、このビックなトナカイを独占しよう
戦闘開始であった
年の瀬に、それまで2年半付き合った玉の彼女との決別を胸に、エラーとの物語の始まり
であった
別れと出会い、すべて人生である
後ろに祈り、前を向いて、進む
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ただそれだけであった
桐の木町の夜の店・店に、クリスマス飾りがいたるところに瞬き、ジングルベルの音が
夜の街を彩った
世はまさにバブルの絶頂を祝っていた