施設風景と式部の誇り                  

特養から退去してから、1ケ月以上経った

ショート・スティーかデイサービスか、まだよく分からないが、これまで何回かお迎えが

が来て、施設に行った

そのつど、施設に行くのは嫌と、式部が駄々をこねるが、私は叱って無理やり行かせた

しかし今朝は、強硬に行くのは嫌と、主張した

式部の嫌がる理由は分かっていた

式部は物凄いプライドが高いのである

普通の介護施設に入っている人たちと自分は一緒じゃない

子供扱いされ、ボケ防止のゲームやストレッチ・遊戯、歌など真っ平なのである

私は他の人と違ってまだボケていない

その心が私には分かるのである

何十年間、誰に甘えることなく一人で生きてきた

学校こそ尋常小学校しか出ていないが、女学校を出てきた人などに、絶対負けないし、社

会の勉強は問題にもしないと云う、もの凄い自負なのである

式部は云う「あんなボケとるモノと一緒にいるのが嫌や」と遂に口にした

     ・・・・・・・・・・これが本音なのである

家において欲しい!!!!!!!

先祖の仏壇の前で寝て、お経を上げているだけで幸せと言う

私の心と似ている

いや私が母親に似ているのである

壮絶なプライドである

これまた困った一面である

                                             平成22216