祖父の一言
囲碁や五並べを教えている頃、祖父は何を思ったのか私に英語を教えようとした
ハットとかキャットの英語の単語を口にした
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馬耳東風、馬の耳に念仏、
無駄な試みであった
今思うに、むしろチンパンジーに教えた方が成果が上がるような気がする
殆んど外で泥だらけ、汗まみれに遊んでくる私に、祖父が「この子は頭が良い」と只の一
度、そばにいた両親に言った事を今でも鮮明に記憶している
この一言が、只只生きる小さな灯火であった
実に偉大な言葉であった
その一言が、心の奥底に小さい小さい灯りとして消えずに残っていた
両親にも、学校の先生にも、そんな言葉は一度も耳にした事は無かった
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実にまた、その言葉を金科玉条、お守りのように信じた私は、おめでたい人間である
ホント
であるから「寶」本に突入するとき、祖父が眠る墓に3度足を運び誓った
「先祖の名誉に賭けて、必ずやり遂げる」と
そして二度目は「私の命を守ってくれと、さすれば必ずやり遂げると」
三度目は第1版発行し、報告にいった
勿論祖父も好きな酒の2合ビンをもって
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