タバコにキセル

 

祖父の思い出は、何と言ってもキセルに、タバコである

刻みタバコを詰めて、スパスパ吸う

そしてタバコ盆にカーンと捨てる

何が美味しくて吸うのか意味が分からなかった

そしてキセルの掃除を針金でしていた

物凄いタールである

子供心に、美味しそうに吸う格好を見て、兎に角不思議であった

良く真似してキセルをくわえると、たまにタールが口に入って、苦く参った

ある日、隠れてキセルに刻みタバコ詰めて思いっきり吸ってみた

卒倒しそうになった

ホント

その時、死んでもタバコは吸わないと心に誓った

50年後、一日60本,あえなく誓いは煙りとなった

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                                  平成21年12月31日