自灯明@
中学時代は多感かつデリケートな時代である
完全に女の子を意識する時期である
近所の遊び友達は、私の周りから忽然と消えた
そして私の頭の中の70%以上は女の子で占領された
しかし、どうひいき目に考えても他の男子より劣る
第一背が小さい
これは決定的コンプレックスであった
運動能力も普通より下
勉強の英・数・国・社・理の主要科目は私のカリュキュラム外
当時は自覚していなかったが、遊びの量とバラェテイさは氷見ナンバーワンであった
しかし、当時それは自慢の対象では無かった
女の子は私の、その最高の長所に着目していない
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表面は太陽とまでゆかないが、そこそこ明るかった
しかし内面は、かなり陰鬱であった
豪雨の前の、空模様の雲行きであった
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中学3年間は、完全な漂流時代であった
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それを救ったのが高校入試であった
私以下&同レベルの仲間を入試と云う制度で、一箇所に集合させてくれた
私の雲間に太陽の光が差し込んだ
私クラスか、それ以下の者達である
パラダイス、楽園の門が開かれた
最早、縦横無尽、自信が体中から沸いてきた
それは「承禎劇場」の「主・熱風録」の番外編「花の高校時代」に載っている
兎に角、義務教育〜高校3年間、勉強で悩んだ事も、苦しんだことも一度も無い
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いや一度あった!!!!!!!!!
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高校三年の2学期の期末頃、教科書が殆んど無かった
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そして、取り分け数学が何を教えているのか、どんな事をしているのかチンプンカンプン
分からない
卒業できない恐怖に駆られた
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同級生で数学の得意な鉢谷君に図書室で放課後、何を教えているのか2・3日だったと
うが教わった。
教えてもらって理解することが到底困難な事を理解した!
それで充分であった
無理なことが理解できたから、取る道は一つ、毎度のカンニングである
そしてめでたく赤点を免れた
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まさに天才である
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そして高校卒業、遂に社会に出る
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遙か彼方に、暗雲・群雲(むらくも)が湧いていた
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平成22年1月7日